ブランド史
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/26 03:04 UTC 版)
山崎製パン株式会社は1977年5月にコンビニエンスストア「サンエブリー」の店舗展開を開始し、同年12月に完全子会社の株式会社サンエブリーを設立した。これとは別に山崎製パン株式会社の営業部門の事業として1978年5月に「ヤマザキデイリーストアー」の店舗展開を開始し、1980年9月に同社営業部門内に「デイリー事業部」を設置した。同グループ内で重複する事業であったため1982年1月に、株式会社サンエブリーが山崎製パン株式会社のデイリー事業部を統合し、商号を変更して株式会社サンショップヤマザキとした。 約20年間、サンエブリーとヤマザキデイリーストアーの2つのブランド(デュアルブランド)が並存したが、1999年1月に新ブランド「デイリーヤマザキ」に統合して店舗展開を開始して同時に会社の商号も株式会社デイリーヤマザキに変更した。2013年7月に山崎製パン株式会社が同社を吸収合併し、以降は山崎製パン社内カンパニーの「デイリーヤマザキ事業統括本部」が運営している。秋田県と青森県のみ、山崎製パンと業務提携する製パン会社(前者はたけや製パン、後者は工藤パン)内の「デイリー事業部」が、事実上エリアフランチャイズとして運営している。 旧来からの「ヤマザキデイリーストアー」と「サンエブリー」から順次「デイリーヤマザキ」に切り替わったが、小規模な店舗の中にはフランチャイズを終了して独立店舗となったり、営業時間や店舗面積・機能等の制約が少ないヤマザキデイリーストアーにとどまったり、さらに店舗運営の独立性が高く制約が少ないヤマザキショップ、および店舗管理システムの導入などコンビニエンスストア機能の一部を付加した「ヤマザキスペシャルパートナーショップ(YSPS)」)に転換する例も見られる。 元来が個人経営のパン屋や酒屋からの転換が加盟店に多く含まれているため、店舗運営に対してはオーナーの自主性を尊重する方針であり、他の大手コンビニエンスストアと比べ本部の締め付けが緩やかなのが特徴である。しかしこの方針のため、かつては店舗によってサービス水準・商品展開のばらつきが激しくなるというデメリットもあった。現在ではサービス面での改善が進んでいる。また、大手のコンビニとしては珍しく、消費期限が近い食品(パン、弁当類など)を値引き販売することがある。 前述の2013年の吸収合併を機に、デイリーヤマザキとヤマザキショップの中間形態(こちらも体裁上はサテライト店舗扱い)として「ニューヤマザキデイリーストア」という新たな業態ブランド(店舗パッケージ)を設定、デイリーヤマザキに移行しなかったヤマザキデイリーストアーも順次こちらに移行している。このブランドは、コンビニエンスストアの機能を有しながらも店舗運営の負担も減らした、深夜営業しない若干小規模の店舗形態である。大学内・病院内など24時間営業を要しない施設内店舗、深夜営業での収益の見込みが少ないシニア層を重点にした店舗が多い。 これによって山崎製パンのコンビニ形態のブランドは「デイリーヤマザキ」と、サテライト店舗形式の「ニューヤマザキデイリーストア(「ヤマザキデイリーストアー」含む)」「ヤマザキショップ(「ヤマザキスペシャルパートナーショップ (YSPS)」を含む)」の3ブランド体制となった。
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