フランシスコ・ダンコニア
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「肩をすくめるアトラスの登場人物一覧」の記事における「フランシスコ・ダンコニア」の解説
Francisco d'Anconia 世界最大の銅採掘企業ダンコニア銅金属のオーナー。ダグニーの2歳上の幼なじみで、最初の恋人。アルゼンチン貴族セバスチアン・ダンコニアの末裔。フルネームは「フランシスコ・ドミンゴ・カルロス・アンドレス・セバスチアン・ダンコニア」。幼少期にダグニーがつけたあだ名は「フリスコ」。物語の開始時点で36歳。 「気品の備わったすらりとした長身」の美男子で、5カ国語を操る。幼少期から傑出した才能を発揮し、辣腕産業家一族として既に名声を博していたダンコニア家にあって、「一族の頂点」と呼ばれる。 少年時代から世界中で教育を受ける。両親はタッガート家の旧友で、ダンコニア家の「帝位継承者」である一人息子の遊び相手として、タッガート家の「帝位継承者」であるダグニー、ジェイムズ、エディー・ウィラーズの3人を選んだ。フランシスコは11歳から20歳まで、毎年夏になると厳格な家庭教師を伴ってニューヨーク州のタッガート領を訪れ、ダグニー、ジェイムズ、エディー・ウィラーズの3人と共に1ヶ月を過ごした。 16歳で名門パトリック・ヘンリー大学(オハイオ州クリーブランド)に入学すると同時に、クリーブランド郊外の銅鋳造工場で溶鉱炉係として働き始める。大学では、入学後知り合ったジョン・ゴールトおよびラグネル・ダナショールドと共に、ヒュー・アクストン博士の下で哲学を、ロバート・スタッドラー博士の下で物理学を学ぶ。19歳の夏に当時17歳のダグニーと肉体関係を結ぶ。20歳で大学を卒業すると同時に、溶鉱炉係として4年間働いた銅鋳造工場の所有者になる。工場買収の頭金は、卒業論文を書くかたわらニューヨーク証券取引所での株式売買で作った。卒業論文のテーマは「アリストテレスによる『不動の起動者』の理論が後世の形而上学にもたらした影響について」。 大学卒業後、当時ダンコニア銅金属社長だった父親からモンタナのダンコニア銅山の監督補佐に任命される。半年後、ダンコニア銅金属のニューヨーク営業所長に就任。23歳のとき父が他界し、ダンコニア銅金属を含む一族の財産を相続する。南米で多数の牧場、コーヒー園、チリの銅山の大半を所有するほか、北米にも大小の鉱山を所有する。手を染めたあらゆる金融取引で莫大な利益を手にし、天才的投資家として有名になる。 26歳のとき、ダグニーに一方的に別れを告げる。以後、派手で下品なパーティーを次々に開きながら何人もの軽薄な女性と浮名を流し、世界最大の放蕩者・プレイボーイと見なされるようになる。
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