ダグニー・タッガート
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/06/07 05:56 UTC 版)
「肩をすくめるアトラスの登場人物一覧」の記事における「ダグニー・タッガート」の解説
Dagny Taggart 本作品の主人公。曽祖父が創業したタッガート大陸横断鉄道で、業務取締役副社長(Vice-President in Charge of Operation)を務める。社長の兄ジェイムズが無能なため、彼女がこの鉄道の全運営に責任を負っている。物語の開始時点で34歳。 「きりりとした口」の「鋭利な」顔立ち。「官能的な唇」をしている。30代であることを感じさせるのは口と目もとぐらいで、若い娘のような顔をしている。目は深い灰色。髪は褐色で肩まで伸ばしている。「華奢で神経質そう」なすらりとした体格で、まっすぐ伸びた長い脚に「女らしい優雅さ」があると描写されている。 物心つくころから鉄道に人生を捧げることを当然と感じながら育つ。9歳の時に将来タッガート大陸横断鉄道の経営者になることを決意し、16歳でタッガート大陸横断鉄道の田舎駅で夜間オペレーターとして働き始める。幼なじみのフランシスコ・ダンコニアが幼少期につけたあだ名は「スラッグ」(「機関車のボイラーの大きな炎」の意)。少女時代に唯一好きだった課目は数学で、大学では工学を専攻。大学在学中も最初の2年は鉄道での夜勤を続ける。 大学卒業後、タッガート大陸横断鉄道の業務部門で責任ある仕事を次々に引き受け、誰よりも速く出世する。29歳のときに当時社長だった父が世を去り、5歳上の兄ジェイムズが社長を継ぐ。社長交替から3年後、ジェイムズが任命した上司(業務取締役副社長)の無責任さと度重なる妨害に嫌気がさし、自分を業務取締役副社長にするようジェイムズに要求。要求が受け入れられない場合は会社を去ると迫る。「女性の業務取締役副社長は前例がない」とジェイムズに反対され、辞職を表明するが、取締役会の満場一致で、業務取締役副社長に任命される。このとき32歳。
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