ナタニエル(“ナット”)・タッガート
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/06/07 05:56 UTC 版)
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Nathaniel "Nat" Taggart タッガート大陸横断鉄道の創業者。ダグニー・タッガートの曽祖父で、彼女のロールモデル。 ニューイングランドから裸一貫で出てきて、銀行家から農家まで、金を持つ人間一人一人に見込める利益の莫大さとその根拠だけを説いて資金を調達し、政府からの支援をいっさい受けることなく、数々の妨害をはねのけ大陸横断鉄道を建設した。イリノイ州でミシシッピ側を横断する鉄橋を建設し始めた時は、蒸気船業者の苦情を受けた裁判所から、建設中の橋を取り壊し川では船で旅客を運ぶよう命じる判決を下される。この判決に対して最高裁まで何年もかけて争い、1票差で勝訴する。 利益の追求をあからさまにする態度から、存命中は有名というより悪名高かった。競争相手を羨むことはなかったが、唯一「大衆なんざクソクラエだ!」と言った人物のことは「自分が言いたかった」と羨んだ。 タッガート・ターミナルのコンコースの中心に、青年時代の彼のすらりとした全身像の銅像が立てられている。ダグニーにとって、コンコースを通るたびにナタニエル・タッガートの銅像を眺めることが唯一の祈りのかたちになっている。
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