銅採掘
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/03/25 02:20 UTC 版)
銅の採掘は紀元前5 - 6千年紀よりはじまった。 考古学的発掘調査では、おそらくティムナ渓谷の銅鉱山はエドムの王国の一部であり、聖書ではイスラエルの敵とされるエドム人によって利用されていたと考えられ 、紀元前10世紀頃のソロモン王の時代には利用されている。 ローマ時代の1世紀から2世紀にかけてはイスラエル人とナバテア人によって採掘が続けられ、その後イスラム帝国ウマイヤ朝の大征服活動(7世紀頃)によって征服されたのちは、銅鉱石の採掘量が乏しくなるまで発掘が行われた。 銅は装飾品などに用いられ、また、より重要な用途としては石の切り出しの為、砂と共に鋸として利用された。 近年、紀元前10世紀頃の銅採掘跡発掘調査ではラクダの骨が発見された。この骨は紀元前930年前後のもので、ラクダが飼育されていた兆候が示されており、イスラエルあるいはアラビア半島の中でも最も古いものであった。この発見は、聖書においてしばしば言及されるアブラハム、ヨセフ、ヤコブ、エサウの物語の飼育されたラクダたちと共にキャラバンを組んだ旅はこの時代の後に書かれたか、書き直された証拠であるとされた。
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