ファミリオ時代
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「神戸ハーバーランドセンタービル」の記事における「ファミリオ時代」の解説
新たに運営を受託した日本管財は、従来失敗してきた若者向けから固定客が見込める家族向けに特化して改装することとし、2008年(平成20年)4月25日に飲食店に加えて絵本コーナーや遊具などを備え、北欧デザインのテーブルやイス・462席を配したフードコート『PLAY!(プレイ)』を地下1階にオープン。ショッピングセンターとしての名称も『ファミリオ』に改めて新装開店した。しかしなかなか客足は伸びず、『PLAY!』はテナントの流出が続いたことから1年余り経過した2009年(平成21年)6月10日に早くも閉鎖。同年10月5日より、内装等はそのままに大衆食堂の形態の『ファミリオ食堂』としてリニューアルし、平日ランチタイムのみの営業となっていた。従来の絵本コーナーなどは「ママ&キッズコーナー」として引き続き供用された。2011年(平成23年)以降は、リニューアル工事という名目で再度閉鎖され、結局営業再開には至らなかった。 さらには、2009年(平成21年)12月26日にホテル棟で長年営業してきた『ホテルニューオータニ神戸ハーバーランド』(詳細は後述)が集客力の低下による業績不振を理由に撤退。2011年(平成23年)1月31日にも衣料品などのテナント14店が一斉に閉店し、末期には1階のファミリーマートや地下1階のサイゼリヤなどわずか4店舗にまで減少してしまう。これにより、3階以上のフロアは店舗がなくなったため、閉鎖されることになった。同年4月頃には、当時存在した公式サイトへのアクセスが不可能となったため、公式な発表こそなかったが、この頃には『ファミリオ』としての営業も実質終了したとみられる。また、2009年(平成21年)には施設の所有権を有していたパシフィックホールディングスもリーマン・ショック後の不況の影響で倒産したため、委託元のクッシュマン社が運営を続ける格好となった。 なお、この時期には2005年(平成17年)6月7日の開学時からオフィス棟に入居していたカーネギーメロン大学日本校が二十数人程度の定員に対して年度当たり10名以下の生徒しか集まらず、兵庫県からの当初5年間の運営費20億円の助成が県の財政悪化の影響を理由に受けられなくなることなどを理由に、2010年(平成22年)3月に閉鎖。同様に、オフィス棟に2004年(平成16年)の発足時から本部機能を有する神戸キャンパスを構えていた兵庫県立大学も、2011年(平成23年)4月に神戸市西区の学園都市地区やポートアイランドの新キャンパスへ移転するなど、集中的にテナントの撤退が続いた。 ただし、この時期でも『スペースシアター』や店舗が入居してない空き区画が短期間のイベント会場としてしばしば利用されており、例として2011年(平成23年)10月1日から11月23日まで『神戸ビエンナーレ2011』の会場の一つとなった。
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