バグダードの建設とは? わかりやすく解説

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バグダードの建設

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 18:39 UTC 版)

マンスール」の記事における「バグダードの建設」の解説

アッバース朝建国され時点イスラーム西方への拡大停滞し他方ペルシャなどの東方地域への拡大進展していた。イスラーム国家中心東方移りつつあり、マンスールウマイヤ朝首都ダマスカス代わる新都必要性感じていた。即位翌年からマンスール新都建設着手し側近候補地調査行わせる傍らで自らも視察行ったマンスール即位翌年クーファ近辺にハーシミーヤの町を建設し、この地に宮殿置いた。しかし、マンスールバスラクーファ住民不信感抱いており、これらの町に首都を置くことを躊躇していた。 最終的にサーサーン朝以来農産物集積地で、定期的に市が建つチグリス川西岸バグダード新王朝にふさわしい場所に選んだ軍隊駐屯地適しているだけではなく周辺諸国遠く離れた中国との交通便利な位置であり、チグリス川ユーフラテス川介した物資輸送活用できる点を考慮しマンスールバグダード選択した考えられている。また、バグダードには少なくマラリア罹る心配が薄い点もマンスールにとって魅力的に映っていた。 100,000人に達す建築家職人作業者が動員され、4,000,000ディルハム費用投入され新都建設開始される。バグダードの建設にあたってマンスール廷臣からクテシフォンサーサーン朝宮殿使われている資材流用進言された。宰相のハーリド・イブン=バルマクはイスラーム象徴である宮殿の破壊を危ぶみ、莫大な費用がかかることを理由反対したが、マンスール宮殿取り壊し強行する。だが、ハーリド意見通り多大な工事費要することが判明したため、宮殿一部崩した時点工事中断された。ハーリド他の人間建てたものをマンスール取り壊せなかったことが世間笑いものになる警告し工事続行勧めたマンスール取り合わなかった。また、762年バスラ反乱起こしたアリー家のイブラーヒーム建設中バグダードに彼が進軍する噂が流れたとき、町が奪われることを恐れた工事責任者によって建材焼き捨てられた。やがて反乱鎮圧され工事再開され766年バグダード完成する城郭完成した後、マンスール占星術従い自身家族邸宅ホラーサーン兵の宿舎建設していく。息子マフディー任地ホラーサーンから帰還した後、768年から773年にかけてチグリス東岸のルサーファ区にマフディー彼の配下のための施設建設された。 マンスールの孫のハールーン・アッ=ラシード時代バグダード開発はより進み世界的な大都市発展する

※この「バグダードの建設」の解説は、「マンスール」の解説の一部です。
「バグダードの建設」を含む「マンスール」の記事については、「マンスール」の概要を参照ください。

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