ノバスコシア総督とは? わかりやすく解説

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ノバスコシア総督

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/05 16:53 UTC 版)

ジョン・パー (ノバスコシア総督)」の記事における「ノバスコシア総督」の解説

1782年パーパトロンであったシェルバーン伯爵ウィリアム・ペティ影響力発揮しパーはノバスコシア総督に指名された。折しもアメリカ独立戦争直後であり、イギリス忠実であったロイヤリストたちが、追及の手逃れて北上し難民となってノバスコシア流入してくる状況があった。その規模は35千人ともいわれ、1782年から1783年にかけての冬に1万人が流入したハリファックスでは、倉庫教会停泊している船舶など宿舎として彼らを収容する事態となった1782年10月5日パー家族とともにハリファックス到着した前任者のフランシス・レゲ (Francis Legge) は、既に6年間にわたってイングランド召還されたままの不在総督となっており、現地では数代わたって軍人副総督職務代行していた。そうした代行者最後務めていたサー・アンドリュー・ハモンド (Sir Andrew Hamond) は、自身総督任命されるものと思っていた。パー総督指名されたことに腹を立てたハモンドは、新総督着任後すぐに辞職しイングランドへ帰還してしまった。後任副総督には、当地へやって来たばかりロイヤリストであったエドマンド・ファニング (Edmund Fanning) が任命された。 1786年イギリス領北アメリカ (British North America) の行政体制が再編された際、パー新設されカナダ総督イギリス領北アメリカ総督として自分指名されることを期待したが、結局この地位にはガイ・カールトン指名されカールトンドーチェスター男爵 (Baron Dorchester) として貴族叙された。この再編によってノバスコシア総督は廃止されパーカナダ総督の下に置かれノバスコシア副総督改め任命されドーチェスター卿が上司という位置づけになったパー統治は、合衆国から逃れて来たアフリカ系アメリカ人ロイヤリスト (African-American Loyalists) である黒人ノバスコシア人 (Black Nova Scotians) の入植監督する立場にあったパーは、この件で、「差別的な扱いをし、対応を大幅に遅らせた」として非難された。パーは、ノバスコシアダートマス (Dartmouth) を捕鯨業拠点するべく取り組んだが、他方では、「判事問題 (judges' affair)」に巻き込まれ法律家として無能な者たちを判事据えたとして弁護士たちから非難された。 パーは、新たに入域して来たロイヤリストたちからの、土地補給求める声から圧力を受けながら、財政破綻しないよう務めなければならなかった。 イギリス本国政府には、ロイヤリストたちの窮状訴える声が殺到しており、ロイヤリストたちに対すパー態度同情的でなさすぎると訴えられていた。こうした立場ゆえの精神的ストレスが、パー健康に影響与えたようで、パー66歳で在職のまま亡くなったパー葬儀は、第20歩兵連隊取り仕切り最高級軍隊葬儀執り行われた。遺体は、ハリファックスセント・ポール教会納められた。 ノバスコシア州の町パーズボロ (Parrsboro) は、パーを讃えて名付けられた。

※この「ノバスコシア総督」の解説は、「ジョン・パー (ノバスコシア総督)」の解説の一部です。
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