ネットチェンジ後のNET・テレビ朝日との関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 18:54 UTC 版)
「朝日放送テレビ」の記事における「ネットチェンジ後のNET・テレビ朝日との関係」の解説
腸捻転解消当初、NETテレビ → テレビ朝日との関係は腸捻転時代の名残もあり、決して従順なものではなく、特に情報番組や報道番組などを中心に、自社番組への差し替えが目立っていた。 これは、朝日放送テレビの方が歴史が古いことや、全国的に後発局(平成新局)の多いテレビ朝日系列局が苦戦を強いられている中で、老舗局として近畿地区で大きなシェアを誇る自負の大きさや、朝日放送への出資企業である大阪ガス等が提供となっている番組もあり、その兼ね合いから時間移動が困難な場合もあったからである。また、朝日放送テレビは、開局からネットチェンジまでの前述の経緯から他の在阪局と異なり、在京キー局との関係が上下関係のある「親子」あるいは「上司と部下」の関係ではなく、対等に近い「夫婦」の協定であるため、自社制作番組を中心に「ABC・テレビ朝日系列」→「ABCテレビ・テレビ朝日系列」という表記が許されている。その意味で、在阪の中で唯一キー局としての立ち位置を全国系列局に対して持っている局でもあり、そのため、ネットチェンジ後のNET→テレビ朝日から番組編成の変更を要請されても、頑なに辞退することがあった他、逆にテレビ朝日や番組スポンサー側が、朝日放送テレビやローカル番組のスポンサーに就く関西地区の地場大手企業に配慮した形で近畿地区での編成変更に対応しやすい編成とすることがあった。 ただし、日曜洋画劇場は番組スポンサー4社のうち3社が当時朝日放送テレビの放送エリア内に本社を置いていたこともあり、テレビ朝日の選択した内容を朝日放送テレビもそのまま放送した。 詳細は「日曜洋画劇場#1980年代から1998年まで」を参照 一方のNET〜テレビ朝日もネットチェンジ直後は番組制作能力が高くなかったこともあり、放送番組確保のため、週末や平日午後等のローカルセールス枠で、朝日放送テレビから関西ローカル番組(『夕やけ笑劇場』『お笑い花月劇場』『ただいま恋愛中』など)や腸捻転時代にTBSテレビで放送されたアニメ・ドラマの再放送(『必殺シリーズ』『海のトリトン』など)を相当数購入して放送していた。また朝日放送テレビも、腸捻転時代にMBSテレビや近畿広域圏の独立放送局で放送されたNET制作のアニメ(「東映魔女っ子シリーズ」など)・ドラマ(「ナショナルゴールデン劇場」や時代劇など)から人気作品を中心に再放送を相当数行った。 朝日放送でプロデューサーを務めた澤田隆治が在職のまま設立に関与した東阪企画は、TBSテレビ・テレビ朝日の双方と番組制作で関係を持った。 『ワールドプロレスリング』の近畿地区開催での試合中継については、MBSテレビは精力的に制作協力したが、朝日放送テレビは「TBSテレビの国際プロレス中継を放送していた頃、うちにも抗議が殺到して困った」という理由からMBSテレビほど協力的ではなく、苦労したという。
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