腸捻転 (曖昧さ回避)
腸捻転解消(ネットチェンジ)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/22 06:05 UTC 版)
「必殺必中仕事屋稼業」の記事における「腸捻転解消(ネットチェンジ)」の解説
詳細は「ネットチェンジ」を参照 当時、必殺シリーズを製作する朝日放送(ABC)はTBS系列、毎日放送(MBS)はNET系列(現在のテレビ朝日系列)であった。新聞資本から見た時に、朝日放送とテレビ朝日は朝日新聞社が、毎日放送とTBSは毎日新聞社が出資していたため、系列と資本が異なり、「腸捻転」と呼ばれていた。この解消(ネットチェンジ)が番組の放映中に行われ、大きな影響を受けることとなる。 NET系列の土曜22時台は当時、『土曜映画劇場』を放送していたため、金曜22時枠への移動を余儀なくされる。本作は関西で視聴率 30%前後を記録し続け、シリーズ最高視聴率を叩き出すなど(最高は第8話の34.2%)、好調な勢いであった。しかし、ネットチェンジ後は半分以下の13%台にまで視聴率が落ち込んだ。 制作スタッフはネットチェンジを挟む第13話と第14話を前後編とし、「土曜の夜では間に合わぬ “仕事”は金曜よる10時」といったキャッチ コピーで、視聴者の流出を防ごうとした。TBSでの画面上においても、第13話の最後には「この番組は来週から10チャンネル NETテレビでご覧ください」と字幕スーパーで案内を出したしかし、異例の前後編は「番組終了」と誤解され、裏目に出てしまった。当時はビデオデッキが一般家庭に広く普及しておらず、一度定着した視聴習慣は変わらない時代でもあり、最終的には15%前後まで視聴率を回復したが、ネットチェンジ前の水準には遠く及ばなかった。 TBSは必殺シリーズがNET系列に移動することで視聴者が離れることを恐れ、毎日放送に「必殺シリーズと同様のコンセプトの番組制作」を依頼した。毎日放送は東映に依頼して『影同心』を制作し、視聴者の囲い込みに成功する。 制作スタッフは次回作に中村主水を再々登場させることを決め、『必殺仕置屋稼業』を製作。視聴率を好転させた。
※この「腸捻転解消(ネットチェンジ)」の解説は、「必殺必中仕事屋稼業」の解説の一部です。
「腸捻転解消(ネットチェンジ)」を含む「必殺必中仕事屋稼業」の記事については、「必殺必中仕事屋稼業」の概要を参照ください。
- 腸捻転解消のページへのリンク