ディノサウロイド以前
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「ディノサウロイド」の記事における「ディノサウロイド以前」の解説
『ゲッターロボ』(アニメ、漫画、1974年 - 1975年) 高度な文明と科学技術を持つ、恐竜から進化した恐竜人類(作中では「ハチュウ人類」と呼称)が、続編を含むシリーズ全体にかかる重要な敵対種族として登場。身体能力は現生人類を上回り、種族内での特殊能力を持つ少数個体・種族への差別なども描かれる。 『エデンの恐竜』(ノンフィクション、1977年〈邦訳:1978年〉) カール・セーガン著。白亜紀末のサウロルニトイデスなど一部の恐竜は絶滅さえしなければ知性種族となっていたかもしれないと指摘し、そうすると指の数から十進法ではなく八進法や六進法の算数を自然なものとして使うのではないかと空想している。 豊田有恒の著作物 『過去の翳』(小説、1977年) 『奇想天外』1977年3月号 - 4月号分載、短編集『暴走狩り』(集英社文庫、1982年)所収。イルカの先行種として魚竜がいるように霊長類にも先行種がいたのではないかという仮説から、群れ社会を成して集落に定住し、わずかだが言語を持つ知的動物としてドロマエオサウルスを描写している。 『ダイノサウルス作戦』(小説、1977年 - 1978年) 『SFマガジン』1977年12月号 - 1978年8月号連載、1979年単行本刊。『過去の翳』の構想を膨らませた長編で、ドロマエオサウルス科の一種の子孫が登場する。ハルキ文庫版(2000年)の解説を担当した科学ライターの金子隆一は、この作品を「オリジナルの恐竜人類を登場させた世界で最初のSF」と評している。また、豊田が恐竜人類の着想を得たのはセーガンの本よりも早く、アドリアン・J・デズモンド(英語版)『大恐竜時代』(1975年、邦訳書は1976年刊)を読んだことがきっかけであると紹介している。 『続・時間砲計画』(小説、1978年) 石津嵐と共著。『過去の翳』や『ダイノサウルス作戦』のアイデアを基にそれを少年向けとした作品で、やはり知能を持ったドロマエオサウルスとの交流が描かれている。鶴書房(鶴書房盛光社)のジュヴナイルSF叢書〈SFベストセラーズ〉で出ていた『時間砲計画』の続編として同シリーズから出版された。 上記のほか、アメリカの心理学者ハリー・ジェリソン (Harry Jerison) が、1978年夏に開かれたアメリカ心理学会の比較心理学・生理心理学部会において、 "Smart dinosaurs and comparative psychology" (利口な恐竜と比較心理学)と題した短い講演をおこない、そこで「ドロミケイオミムス・サピエンス」という恐竜人類を発表している。
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