テロによる日程変更(“今世紀最後”)
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「アメリカ横断ウルトラクイズ」の記事における「テロによる日程変更(“今世紀最後”)」の解説
1998年(平成10年)8月にアメリカ大使館爆破事件が起きたため、スタッフにアメリカのビザの発給が大幅に遅れ、当初の日程(成田集合9月20日から日本帰国10月9日成田着までの予定)で収録をすることが不可能になった。当初の日程では、福留が生放送でキャスターを務めていたTBS系土曜夜の報道・情報番組『ブロードキャスター』を1週(9月26日)休んでロケができる日程(10月3日はオールスター感謝祭で放送休止、『ズームイン!!朝!』に関してはこの年の8月限りで勇退していた為、1次予選は福留のズームイン司会最終回前日に実施され、2次予選以降は当初からズームイン司会交代後に実施の予定だった)が組まれていたが、成田集合9月30日から準決勝終了後一旦日本帰国10月16日成田着・1カ月後に決勝地へ出国という変則日程となり、結果的には福留は同番組の休暇日を9月26日から10月10日へ変更した。また、全面的な企画変更を余儀なくされ、挑戦者にも多大な迷惑がかかり、出場を辞退した挑戦者も多数出て、第一次予選の補欠合格者の中で第二次予選以降に参加できる挑戦者を全員繰上げ当選させても当初の通過人数であった128名には届かなかった。決勝会場がニューヨークでなくなったのはこの日程変更の余波といわれる。さらに、このことにより番組予算に億単位の赤字が出た。また、チケットは決勝地までのもの、成田(東京)行きのもの全て、誰が敗者になるかわからないので全て仮名で取り、クイズ終了後に全て実名に変更するという方法をとっていた(#番組の特徴の節も参照)が、2001年9月11日のアメリカ同時多発テロ以後の世界情勢ではそれが許されなくなった(ディレクターの加藤就一・談)といったことが、以後の番組復活を妨げる要因とされる。実際、2007年に全日空が、日中国交正常化35周年および同社の北京路線就航20周年を記念、かつ翌2008年の北京オリンピック時、中華人民共和国で「中国横断ウルトラクイズ」(中国大陸を横断するクイズを全日空側が提案)をやるのであれば制作費として3億円を出すという提案をし、当時アール・エフ・ラジオ日本に出向していた元総合演出の加藤就一が詳細な企画案まで提出したものの、最終的に局上層部の判断でゴーサインが出なかったという。
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