タキ35000形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/27 05:07 UTC 版)
「国鉄タキ35000形貨車」の記事における「タキ35000形」の解説
35 t 積のガソリン専用タンク車である。1966年(昭和41年)8月30日から1973年(昭和48年)10月26日にかけて1,108両(タキ35000 - タキ36107)が日立製作所、三菱重工業、日本車輌製造、富士車輌、富士重工業、飯野重工業、川崎車輛、汽車製造、帝國車輛工業、東急車輛製造、新潟鐵工所の11社で製作された。 落成時の所有者は、日本石油輸送、三菱石油、モービル石油、エッソ・スタンダード石油、日本漁網船具、ゼネラル石油、日本陸運産業、日本石油、昭和石油、大協石油、シェル石油、共同石油、豊年製油、石油荷役、九州石油の15社であった。その後の石油業界の再編により様々な名義変更が行われた。 標準設計車であり主要部の仕様に大きい変化はないが、製作途中から留置ブレーキが車体の両側に装備されたほか、台車も細部を改良した種々の形式が用いられる。一部には荷役設備に改造を施し、特殊品目輸送に対応させた車両も存在した。 1979年(昭和54年)10月より化成品分類番号「燃32」(燃焼性の物質、引火性液体、危険性度合1(大))が標記された。 塗色は、黒又は青15号であり、全長は12,620 mm、全幅は2,720 mm、全高は3,724 mm、台車中心間距離は8,820 mm、実容積は47.9 m3、自重は16.0 t、換算両数は積車5.0、空車1.6、最高運転速度は75 km/h、台車はタキ35000 - タキ36079がベッテンドルフ式のTR41C、タキ36080 - タキ36099がTR41G、タキ36100以降が平軸受・コイルばね式のTR41E-12である。 1987年(昭和62年)4月の国鉄分割民営化時には1,091両の車籍がJR貨物に継承され、1995年(平成7年)度末時点では974両が現存していたが、2009年(平成21年)度に最後まで在籍した90両が廃車となり同時に形式消滅となった。
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