シュレーディンガー方程式の解とは? わかりやすく解説

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シュレーディンガー方程式の解

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/18 14:24 UTC 版)

水素原子」の記事における「シュレーディンガー方程式の解」の解説

水素原子のシュレーディンガー方程式の解は、核子によるクーロンポテンシャル等方的であるという事実を用いる。結果として得られ基底状態固有関数軌道自体等方的である必要はないものの、それらの角座標への依存はこのポテンシャル等方性から得られるのであるハミルトニアン固有状態(即ちエネルギー固有状態)は、角運動量演算子同時固有状態として選ぶことができる。これは、核子周りでの電子軌道運動において角運動量保存されるという事実と合致する。従って、エネルギー固有状態2つ角運動量量子数 l と m (どちらも整数)により分類することができる。角運動量量子数 l (= 0,1,2,...) は角運動量大きさ決定し磁気量子数 m (= -l, ..., +l) は任意に選んだz軸への角運動量射影決定する波動関数全角運動量角運動量射影数学的な表現加え波動関数放射方向依存表現見出す必要がある。これは 1/r クーロンポテンシャルラゲールの陪多項式)から導ける。ここから3つ目の量子数 n (= 1,2,3, ...) が得られる水素のこの量子数原子全エネルギー関連している。 角運動量の保存のため、l が同じで m が異なる状態は同じエネルギーを持つ。さらに水素原子場合は、n が同じで l が異なる状態は縮退している(即ち同じエネルギーを持つ)。しかしこれは水素特有の性質で、1/r とは異なポテンシャルを持つ、より複雑な原子に対して当てはまらない電子スピン角運動量考慮に入れると、2つの値を取りうる最後量子数z軸沿った電子角運動量射影)が得られる。従って、水素中の電子あらゆる固有状態4つ量子数で完全に記述することができる。量子力学規則によると、電子実際の状態はこれらの状態の重ね合わせである。このことは、z軸方向取り方が任意であることも説明できる

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シュレーディンガー方程式の解

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/01 01:09 UTC 版)

クローニッヒ・ペニーのモデル」の記事における「シュレーディンガー方程式の解」の解説

ブロッホの定理用いると、1周期での解だけを見つければ良いことになる。ポテンシャルの1周期中には2つ領域があり、それぞれ独立に解く。 本来シュレーディンガー方程式エネルギーについての固有値方程式であるが、ここでは一先ずエネルギー固有値Eは求めるものではないと見なす。するとシュレーディンガー方程式微分方程式となる。そして微分方程式の解固有値問題代入してEを求め、解としての妥当性検証する。 まずEが井戸の高さより高い(E>0)として、2つ領域の解を求める。 0 < x < a − b {\displaystyle 0

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