自由粒子とは? わかりやすく解説

自由粒子

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/05/22 18:56 UTC 版)

自由粒子 (: free particle) は束縛されていない粒子である。古典力学的には、の影響を受けていない ("field-free") 空間に存在する粒子を意味する(粒子は外力を受けない)。そのため、自由粒子のポテンシャルエネルギーはその位置によらず一定である[1]




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自由粒子

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/14 15:09 UTC 版)

グロス=ピタエフスキー方程式」の記事における「自由粒子」の解説

グロス=ピタエフスキー方程式から得られる解析解で最も単純なものは自由粒子解である。外場のない場合、 V ( r ) = 0 {\displaystyle V({\boldsymbol {r}})=0} グロス=ピタエフスキー方程式の解として以下のものが得られる。 Ψ ( r ) = N V e i k ⋅ r {\displaystyle \Psi (\mathbf {r} )={\sqrt {\frac {N}{V}}}e^{i{\boldsymbol {k}}\cdot {\boldsymbol {r}}}} この解はしばしハートリー解(英: Hartree solution)と呼ばれるハートリー解はグロス=ピタエフスキー方程式満足するが、相互作用項によりエネルギースペクトルにはギャップが残る。 E ( k ) = N [ ℏ 2 k 2 2 m + g N 2 V ] {\displaystyle E({\boldsymbol {k}})=N\left[{\frac {\hbar ^{2}k^{2}}{2m}}+g{\frac {N}{2V}}\right]} フーゲンホルツ=パインズ定理英語版)より、斥力相互作用のあるボソン気体エネルギーギャップ持たないため、ボソン気体対しハートリー解をそのまま適用することはできない

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自由粒子

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/01 21:52 UTC 版)

シュレーディンガー方程式」の記事における「自由粒子」の解説

何ら相互作用受けてないよう粒子を自由粒子という。自由粒子に対すハミルトニアンにはポテンシャル項がないため (V(x) = 0)、一次元系のシュレーディンガー方程式は以下のようになる。 E Ψ ( x ) = − ℏ 2 2 m d 2 d x 2 Ψ ( x ) . {\displaystyle E\Psi (x)=-{\frac {\hbar ^{2}}{2m}}{\frac {d^{2}}{dx^{2}}}\Psi (x)\,.} 自由粒子のエネルギー固有値 E は、ハミルトニアン運動エネルギー演算子対応するため、粒子が持つ運動エネルギー対応するエネルギー固有値正負によってシュレーディンガー方程式の解振る舞い大きく異なる。 エネルギー固有値が正の場合 (E > 0)、自由粒子のシュレーディンガー方程式の解振動解となる(C1, C2任意定数)。 ψ E ( x ) = C 1 e i 2 m E / ℏ 2 x + C 2 e − i 2 m E / ℏ 2 x . {\displaystyle \psi _{E}(x)=C_{1}e^{i{\sqrt {2mE/\hbar ^{2}}}\,x}+C_{2}e^{-i{\sqrt {2mE/\hbar ^{2}}}\,x}\,.} 一方エネルギー固有値が負の場合 (E < 0)、自由粒子のシュレーディンガー方程式の解指数解となる。 ψ − | E | ( x ) = C 1 e 2 m | E | / ℏ 2 x + C 2 e − 2 m | E | / ℏ 2 x . {\displaystyle \psi _{-|E|}(x)=C_{1}e^{{\sqrt {2m|E|/\hbar ^{2}}}\,x}+C_{2}e^{-{\sqrt {2m|E|/\hbar ^{2}}}\,x}\,.} 指数解は無限遠での発散などにより、物理的な要請満たさないため、非物理的な解として扱われる。ただし、トンネル効果のように、部分的に波動関数指数的な振る舞いをすることは許されている。 自由粒子のシュレーディンガー方程式は、例え金属中の伝導電子運動や、無限遠平坦なポテンシャルを持つ系におけるポテンシャル束縛逃れた粒子振る舞い調べることなどに応用される

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