サイバディとスタードライバー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/21 05:29 UTC 版)
「STAR DRIVER 輝きのタクト」の記事における「サイバディとスタードライバー」の解説
南十字島の地下に安置されている、古代銀河文明が残した工学有機結晶体のオリハルコンで構成された謎の人型ロボットをサイバディと呼び、それを操る者をスタードライバーと呼ぶ。そして、サイバディとスタードライバーが一体になった状態を「銀河美少年」と呼ぶ(広義では女性も少年に含まれるため女性も銀河美少年と称される)。 サイバディは通常、マネキンのような素体の状態だが、スタードライバーがアプリボワゼ(関係を形成)することによって固有の姿と能力を取得し、自動的にサイバディの持つ古代文明の記憶を共有する。また、スタードライバーになると「第1フェーズ」という特殊な能力を得ることができる。ただし、サイバディが破壊された場合、本物の「シルシ」を持つ者以外は第1フェーズの能力は失われる。なお、アプリボワゼするには胸に輝く「シルシ」が必要で、戦士の「シルシ」は持ち主の意思で他人に受け渡すことが出来る。綺羅星十字団ではタウバーンを含めて22体のサイバディの存在が確認されている。科学ギルドによるとサイバディは核攻撃にも充分耐えられる強度を持つと計算されている。板状のパーツ「パイル」をもつものは上位機種とされ、特殊性が強い。 壊されたサイバディは黒く染まった状態になる。破壊されたサイバディを直すためにはスタードライバーがアプリボワゼする必要があるが、それにはスタードライバーのリビドーが必要である。必要な量のリビドーが無ければ、生命力を吸い取られるだけの結果に終わる(綺羅星十字団では、「歴代のキング・ザメクのスタードライバーが死の眠りに就いたこともそれが原因なのでは」と考えている)。 サイバディが起動すると、悪用させないために古代文明人が作った仕掛け「ゼロ時間」が発動し、それに伴う異空間が広がり、通常の時間は止まる。その際、「シルシ」のある者や仮面を付けている綺羅星十字団員は強制転送され、その中で戦闘に直接関係の無い者は「球体桟敷」と呼ばれる特殊空間で観戦することになる。この球体桟敷は「シルシ」がある者や、仮面を付けている綺羅星十字団員であればその中で自由に動け、時間が止まることはない。球体桟敷自体は脆く、戦闘の衝撃で簡単に破壊されてしまう。 サイバディには戦士タイプと巫女タイプが存在する。通常は悪用されないよう4人の巫女「四方の巫女(よものみこ)」と巫女タイプのサイバディが戦士タイプのサイバディを封印している。戦士タイプは素体が男性的な体型でコクピットが胸部にあり、巫女タイプは素体が女性的な体型でコクピットが腹部にある。封印には5つの段階(フェーズ)があり、完全に封印された「第1フェーズ」ではサイバディとアプリボワゼしても動かすことさえできないが、スタードライバー自身は特殊能力を得る。「第2フェーズ」では巫女とタクト以外はたとえ「シルシ」を持つ者でもサイバディを直接操縦できない。このため、綺羅星十字団のスタードライバー達は後述する電気柩を利用してサイバディを遠隔操縦する。「第3フェーズ」に進むと体に「シルシ」を持つ者のみ直接サイバディに乗り込んで操縦できるようになる。「第4フェーズ」ではより強くサイバディと一体化できるが、ゼロ時間内に閉じ込められる危険性を伴う(オーバーフェーズシステムを使用した場合は第3.5フェーズの状態となり、サイバディとスタードライバーが一体化する)。そして、最終段階の「第5フェーズ」でサイバディをゼロ時間外でも動かせるようになると言われているため、綺羅星十字団はこれを最終目標としている。 ただし、第4フェーズの説明は勝手に封印を破られないようヘッドがついた嘘であり、真の第4フェーズはキング・ザメクを復活させることである。さらに第5フェーズになると、キング・ザメクの時間操作の能力も解放される。 綺羅星十字団はサイバディに直接乗り込めない「第2フェーズ」の段階でも操縦を可能にする遠隔操縦装置「電気柩(でんきひつぎ)」を使って操縦しており、自らの仮面をセットすることによって、仮面に刻まれた「シルシ」に対応するサイバディとアプリボワゼする。それと同時に「シルシ」は機械で自動的に付けられるが、その際には痛みが伴う。遠隔操縦のため、サイバディが爆発しても操縦者の生死に影響は無いが、直接乗り込んで操縦する方法に比べると劣る面があった。第3フェーズ移行後、「本物の『シルシ』を持つ者以外はサイバディを動かすことが出来ないため、必要ない」との理由で電気柩は破壊されてしまった。 スタードライバーにはドライバー自身のリビドーをエネルギーにした「スターソード」と呼ばれる光の剣を武器に持つ者が存在し、綺羅星十字団では12本のスターソードの存在が確認されている。また、12本のスターソードの名前は誕生石をフランス語読みしたものになっている。
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