サイコミュ・ジャック
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/31 09:11 UTC 版)
サイコミュ搭載機同士の戦闘において、相手のサイコミュを封じる、あるいは乗っ取って意のままに操る機能および現象。ファンネルなど無線攻撃端末のミノフスキー通信は暗号化されるが、サイコミュの処理能力などによっては突破可能となっている。名称そのものの初出は小説版『機動戦士ガンダムUC』で、宇宙世紀0096年にローゼン・ズールのサイコ・ジャマーによってユニコーンガンダムのデストロイモードが解除され自由を奪われたことを、アーロン・テルジェフが「まるでサイコミュをジャックされてるみたいだ」と表現した際にミネバ・ザビが発した言葉による。 OVA『GUNDAM EVOLVE』では、0087-0088年のグリプス戦役においてレッド・ゼータ(サイコ・ニュートライザー搭載機)に搭乗するユウリ・アジッサが、ゲミヌスの腕(無線攻撃端末)をサイコミュ・ジャックした後に、ゲミヌスの頭部を破壊している。 ユニコーンガンダムにも装備されている機能であり、こちらはフル・サイコフレームを援用した高い演算能力により暗号化されたミノフスキー通信を突破し操ることも可能とされる。アニメ版ではアーロンがこのことを説明する描写はないが、小説版・アニメ版ともにこのとき以前のパラオ攻防戦の際に、デストロイモードの同機がクシャトリヤのファンネルを乗っ取って攻撃に転用しており、その様子を見ていたフル・フロンタルは「敵のサイコミュを支配する力」と表現している。小説版『UC』では更に、MAシャンブロが対ビーム防御に用いるリフレクター・ビットをジャックしている。小説版では複座式のシャンブロにおいて、サイコミュ制御を専任していたロニ・ガーベイが内部のいさかいによって死亡すると同時に、シャンブロを守る「堅い圧」が消え失せたために、バナージがビットから制御を失わせることに成功している。なお、アニメ版『UC』はシャンブロのパイロットがロニ一人に変更されており、リフレクター・ビットの制御も最後まで彼女のもとにある。また、ユニコーンガンダム各機はサイコミュ・ジャック機能を効果的におこなうため、デストロイモードでは頭頂部アンテナをV字に展開する。ただし、WALL-G特別映像『機動戦士ガンダムUC ペルフェクティビリティ』において、ユニコーンガンダム ペルフェクティビリティがネオ・ジオングのファンネル・ビットによってアームド・アーマーDEをジャックされ、シールドごと自爆に追い込まれていることから、彼我の能力差によっては、ユニコーンガンダム側がジャックされるということも描かれている。 劇場アニメ『機動戦士ガンダムNT』では、0097年にナラティブガンダム B装備がIIネオ・ジオング(となるハル・ユニット)をサイコミュ・ジャックにより起動させて乗っ取っている。このとき、ナラティブガンダムは特殊管制システムNT-Dをパイロットの意思とは関係なく発動しているのは、パイロットであるヨナ・バシュタがリタ・ベルナルとの接触により、サイコフレームを介してNTの素養が一時的に開花していた可能性がある。 また、Ζガンダム(バイオセンサー搭載)がジ・Oの操作を封じたのもサイコミュ・ジャックによるものとする資料もある}。
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