ゴイシツバメシジミ
名称: | ゴイシツバメシジミ |
ふりがな: | ごいしつばめしじみ |
種別: | 天然記念物 |
種別2: | |
都道府県: | 定めず |
市区町村: | 熊本県 |
管理団体: | |
指定年月日: | 1975.02.13(昭和50.02.13) |
指定基準: | 動1 |
特別指定年月日: | |
追加指定年月日: | |
解説文: | S50-1-023ゴイシツバメシジミ.txt: ゴイシツバメシジミは、シジミチョウ科に属するチョウで、昭和48年8月、熊本県水上村市房山で発見された。 中国東部および台湾北部山地に別亜種が分布しているのみで、暖地性の性格をもつ遺存種の可能性が高い。かつては広い分布を示していたが暖帯村の伐採により分布がせばめられたと考えられる。また、その生態も特異で、学術的に貴重である。 |
天然記念物: | ケナガネズミ ケラマジカおよびその生息地 コクガン ゴイシツバメシジミ ザリガニ生息地 シイノキ山のシイノキ群叢 シシンラン群落 |
碁石燕小灰蝶
ゴイシツバメシジミ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/10 09:44 UTC 版)
ゴイシツバメシジミ | |||||||||||||||||||||||||||
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ゴイシツバメシジミ
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保全状況評価[1] | |||||||||||||||||||||||||||
絶滅危惧IA類 (CR)(環境省レッドリスト)
* 日本国指定の天然記念物
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分類 | |||||||||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||||||||
Shijimia moorei (Leach[2], 1889) |
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和名 | |||||||||||||||||||||||||||
ゴイシツバメシジミ | |||||||||||||||||||||||||||
英名 | |||||||||||||||||||||||||||
Moore's cupid |
ゴイシツバメシジミ(碁石燕小灰蝶・Shijimia moorei)は、チョウ目シジミチョウ科のチョウの一種。
1973年に熊本県の市房山で発見され、1975年には、日本国の天然記念物(種指定、地域定めず)に指定された。また、1996年には、国内希少野生動植物種(種の保存法)にも指定されている。
特徴
羽の表面は黒褐色、裏面はツバメシジミの翅にゴイシシジミの斑紋を乗せたような模様のチョウである。ただ、ゴイシシジミはカニアシシジミ亜科に属するので近縁種ではない。本種にもっとも近縁な種はツバメシジミやタイワンツバメシジミである。
生態
幼虫の食草はシシンラン(イワタバコ科)。ただし、葉ではなく花を食べる。成虫はアカメガシ、ノリウツギ、キツネノボタンなどの花の蜜を吸う。初夏から夏にかけて発生。越冬態は幼虫。
主に森林に生息するが、これは食草の制約であって本種の生態はゼフィルスではない。
日本国内では熊本県、宮崎県と奈良県にのみ生息する。天然記念物なのでもちろん採集はできない。国外では中国や台湾、インドのアッサム地方などにも生息している。
関連項目
参考文献
- 福田晴夫ほか 『昆虫の図鑑 採集と標本の作り方 - 野山の宝石たち』 南方新社、2005年、ISBN 4-86124-057-3。
- 猪又敏男編・解説、松本克臣写真 『蝶』 山と溪谷社〈新装版山溪フィールドブックス〉、2006年、ISBN 4-635-06062-4。
- ^ ゴイシツバメシジミ(日本のレッドデータ検索システム)
- ^ William Elford Leach (1790-1836) zoologist or Edwin S. Leach (1878-1971)
- 牧林功解説 『日本の蝶』成美堂出版、1994年、ISBN 4-415-08045-6。
- 日本環境動物昆虫学会編『チョウの調べ方』文教出版、1998年、ISBN 4-938489-11-2。
外部リンク
- 国指定文化財 データベース(文化庁)
- ゴイシツバメシジミ(タイワンゴイシシジミ)(生物多様性情報システム)
固有名詞の分類
- ゴイシツバメシジミのページへのリンク