保護増殖事業
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 21:46 UTC 版)
「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律」の記事における「保護増殖事業」の解説
絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存を図るために、減少した個体数を回復させ、または生息環境等を回復させるための取り組みとして、「保護増殖事業」が行われている。これは、給餌、巣箱の設置、飼育下の増殖、生息環境等の整備などの保護増殖のための事業である。保護増殖事業の実施主体は、基本的には国だが、環境大臣の確認または認定を受ければ、地方公共団体または民間団体でも実施することができる。 2018年3月現在、以下の65種を対象に国(環境省、農林水産省等)が事業主体の保護増殖事業が実施されている。 哺乳類4種:ツシマヤマネコ、イリオモテヤマネコ、アマミノクロウサギ、オガサワラオオコウモリ 鳥類15種:アホウドリ、トキ、タンチョウ、シマフクロウ、イヌワシ、ノグチゲラ、オオトラツグミ、アマミヤマシギ、ウミガラス、エトピリカ、ヤンバルクイナ、オジロワシ、オオワシ、アカガシラカラスバト、ライチョウ 爬虫類0種 両生類1種:アベサンショウウオ 魚類4種:ミヤコタナゴ、スイゲンゼニタナゴ、イタセンパラ、アユモドキ 昆虫類10種:ベッコウトンボ、ゴイシツバメシジミ、ヤンバルテナガコガネ、ヤシャゲンゴロウ、オガサワラハンミョウ、オガサワラシジミ、オガサワラトンボ、オガサワラアオイトトンボ、ハナダカトンボ、ツシマウラボシシジミ 貝類14種:小笠原陸産貝類14種 植物16種:キタダケソウ、レブンアツモリソウ、ハナシノブ、チョウセンキバナアツモリソウ、ムニンツツジ、ムニンノボタン、アサヒエビネ、ホシツルラン、シマホザキラン、タイヨウフウトウカズラ、コバトベラ、ウラジロコムラサキ、ヒメタニワタリ、コヘラナレン、シマカコソウ、ウチダシクロキ また、2019年3月現在、東京都、佐渡市、大町市等の地方公共団体等が事業主体となり、ツシマヤマネコ、トキ、ライチョウ、ヤシャゲンゴロウ、レブンアツモリソウなど計14種(延べ38件)について保護増殖事業が確認または認定を受けて実施されている。
※この「保護増殖事業」の解説は、「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律」の解説の一部です。
「保護増殖事業」を含む「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律」の記事については、「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律」の概要を参照ください。
- 保護増殖事業のページへのリンク