コーキングとは? わかりやすく解説

コーキング【caulking】

読み方:こーきんぐ

[名](スル)防水などのため、継ぎ目やすきまを埋めること。


コーキング calking

①かしめ作業。#かしめ参照! ②密封(空気などの漏れをなくす)すること。

コーキング caulking

「コーキング接合」ともいい、接合方法一種一般に「かしめ」ともいい広義にはすき間をつめることをいう。 狭義にはリベットによるボイラ圧力容器などの気密を保つため、 リベット継手部のすき間部分をなくすためコーキングたがねでかしめることをいう。

コーキング(充てん材)

シーリング材と同じ。シーラントともいわれ、すき間充てんして風雨を防ぐ目的を持つ。

コーキング

気密性防水性の為施工され隙間埋め目地材の総称種類用途多くあるが、あらかじめ形が決まっているものをシーリングといい、チューブ専用ガン押出し施工する樹脂性の物をコーキングという事が多い。

コーキング〈caulking〉

空気、ほこりなどの侵入を防ぐためにパテ状の充填材詰めること。ログハウスでは、セトリングなどで生じたログウォールすき間などに施す。サッシ外部まわりや、木口ひび割れ屋根材破損部分補修などにも用いられる。ここで使う充填剤コーキング剤呼び屋外室内か、防水性は必要かなど、補修個所に応じて、その素材使い分けるとよい。ログウォール専用のものもある。→メンテナンス

コーキング

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/17 02:43 UTC 版)

コーキング施工の例
コーキング容器をセットしたコーキングガン

コーキング: caulking)は、建築物において、気密性防水性向上を目的として、隙間を目地材などで充填すること。その材料であるパテなどをコーキング材caulking compound)・コーキング剤caulking agent)・充填材または単にコーキング、シーラントなどと呼ぶ。同じ意味の言葉にシーリング(sealing)がある。

種類

コーキング材にはシリコーン系(オルガノポリシロキサン)、変成シリコーン系(シリル基を末端に持つポリエーテル)、ポリウレタン系などがあり、それぞれ異なる用途で使用されている[1]

事前にすべての成分を混合してある「1成分型(1液性)」と、2液以上を混錬して使用する「多成分型(2液性など)」に分類される。

ガラスはめ込み(グレイジング)に使われているシーリング材は「タイプG」として、その他のものである「タイプF」と別に分けられている。また、目地幅の変形度によってクラスわけされており、さらに、変形度が大きいものに関しては、引っ張り応力に対する耐性の差(「モジュラスmodulus)」)により、サブクラスに分けられている。「高モジュラス」のほうが引っ張り応力に強い。変形度が小さいものに関しては、塑性変形するかしないかで、サブクラスわけされる。

材料

シーリング材は、原料ポリマー、硬化のための添加剤(乾燥硬化と非硬化タイプは除く)、粘性や硬化物の物性を調整するための添加剤で構成されている。

原料ポリマーは同じ原料であっても分子量や分岐の有無などが異なっている。

硬化のための添加剤は、原料ポリマーの種類や硬化機構により異なる。2成分系シーリング材の場合は、原料ポリマーと反応する物質(架橋剤)と触媒の両方または、どちらか一方が使用される。1成分系シーリング材の場合は、などの有機金属化合物アミン化合物、および金属酸化物などが使用される。

添加剤には可塑剤充填剤着色剤防かび剤、老化防止剤、だれ防止剤、接着付与剤、脱水剤などがある。 可塑剤は、使用時の作業性改善、硬化物への柔軟性付与を目的に使用される。多くの場合、フタル酸エステルが用いられる。 充填剤は、粘度調整、物性改良、増量を目的に使用され、炭酸カルシウムシリカタルククレーマイカなどが使用される。 着色剤は、硬化物の色をつけるために使用され、二酸化チタン酸化鉄カーボンブラックが代表的である。なお、シリコーンポリマーに微粉シリカを添加することで透明性のあるシーリング材を作ることができる[2]

「シーリング」と「コーキング」の使い分け

JIS K6800:1985「接着剤・接着用語」では、シーリング材(建築用は、JIS A 5758で規定)を「構造体の目地、間げき(隙)部分に充てん(填)して防水性、気密性などの機能を発揮させる材料」、油性コーキング材(建築用は、JIS A 5751で規定されていたが、2004年に廃止)を「展色材(天然樹脂合成樹脂アルキド樹脂など)と鉱物質充填剤(炭酸カルシウムなど)を混合して製造したペースト状のシーリング材、としている。相対変位の小さな目地のシールに使用される。鉱物質充填剤として、石綿は、現在使用が禁止されている」と区別している。

通称では、あらかじめ形が決まっているものをパッキンガスケットと呼び、チューブ容器に入った専用の押出し機であるコーキングガンcaulking gun)で施工する樹脂性の物をコーキング材(コーキング)、シーリング材という事が多い[3]。コーキングとシーリングは建築現場では同義語として使われる事が多く、建築現場では、職人の年代や所属している会社などによってコーキングかシーリングかは厳密には決まっていない。

一般的に建築工事で使用される公共建築工事標準仕様書では第9章防水工事第6節でシーリングと規定されているため設計図書・施工計画書などでは建築現場での呼称に関わらずシーリング・シーリング工事と規定されることが多く、厳密に規定されていると言っていい。

脚注・出典

  1. ^ 日本シーリング材工業会『建築用シーリング材ハンドブック』日本シーリング材工業会、2008年。 
  2. ^ 小池迪夫『建築用シーリング材-基礎と正しい使い方-』日本シーリング材工業会、2002年。 
  3. ^ 日本接着学会『初心者のための接着技術読本』日刊工業新聞社、2004年。ISBN 978-4526052842 

関連項目

外部リンク


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