コロナ禍中の選挙運動
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/17 03:25 UTC 版)
2021年の年明け以降、沖縄県内全域では新型コロナウイルスの感染者が急速に増加し、1月8日、玉城デニー沖縄県知事は、宮古島市にも営業時間短縮要請を行ったほか、離島との往来自粛も求めた(市長選直後の1月19日には、沖縄県独自の緊急事態宣言を発出する状況となっている)。こうした状況下で選挙運動が行われ、玉城知事をはじめ多くの県議会議員らが沖縄本島から宮古島に選挙応援に入っていた。また、支持者らによる会合が両陣営ともに開かれており、市長選後には選挙事務所内で飲食を伴う祝勝会(打ち上げ)が行われ、マスクなしの場面や踊り(カチャーシー)で「3密」状態になっていた。その後、宮古島では新型コロナウイルスの感染者が急激に増加し、全国で最大規模の感染拡大となった。沖縄県立宮古病院では感染者の入院患者が増え、病院機能や病床確保が逼迫し、一般外来を中止するなど医療崩壊寸前の状況に陥ったことから、沖縄県は陸上自衛隊に災害派遣を要請し、看護官や後方支援の隊員らが災害派遣される事態となった。打ち上げなどが感染経路と判明した感染者も7人確認されたことから、市長選が大規模感染の一要因となった可能性が指摘されている。座喜味市長は、不適切な行為の責任を取るとして、自身の給与を3ヶ月間減額する議案を市議会に提出したが、対立する野党側から「市長職務者としての判断か政治家としてかなど質問への答弁が正確さに欠いている」との意見が上がり、野党全員の反対で否決された。一方、落選した下地陣営も同様に事務所で飲食をしており、下地の選対幹部は「細心の注意を払って感染防止対策をしていた」と釈明した。また、石垣市の中山義隆市長も下地敏彦の応援で同市を訪れ、複数の飲食店で選挙関係者らと接待を伴う会食をしていたことが判明。中山は「私の行動で石垣市民に本市の感染対策に不安を与え、宮古島市民に迷惑をかけたことに対し、心よりおわびしたい」と陳謝した。
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