ゲーム化権の企業
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/21 16:58 UTC 版)
「キャラクターゲーム」の記事における「ゲーム化権の企業」の解説
ゲームの出典(元ネタ)となる作品がメジャーな漫画・アニメの場合、複数のメーカーから発売されることもあるが、作品の版元とメーカーの契約により『特定の作品のゲーム化権は1社(またはグループ内の関連会社)のみとする』方針を決めることもあり、発売元と作品の相性によって評価が分かれることも多々ある。 特定の作品のゲーム化権を独占している(独占していた)企業の例 手塚治虫作品全般 - セガ(後のセガホールディングス)2002年〜2009年までの7年間にわたり、手塚治虫作品とキャラクターのゲーム化権・サブライセンス権を独占的に取得した旨を表明し、以後鉄腕アトム、ブラック・ジャック、どろろを題材としたゲームを発売していたが、2009年に契約が満了になったことで、他メーカーからも手塚治虫作品を題材としたゲームが発売されるようになった(2009年10月8日にディースリー・パブリッシャーからATOMを原作としたゲームが発売された)。 ガンダムシリーズ - バンダイナムコグループの傘下にあるバンダイ・バンプレスト(2008年4月以降からバンダイナムコゲームス(後のバンダイナムコエンターテインメント)1社に統合されている)バンダイとナムコが経営統合される以前は、1983年から原則としてバンダイから発売されていたが、バンダイ・ナムコ両社のゲーム部門を統合し、バンダイナムコゲームス(NBGI)が設立されてからは、同社のブランド名「バンダイレーベル」名義の下で発売されるようになった。 ガンダムシリーズのモビルスーツが含まれる形で登場するスーパーロボット大戦シリーズやコンパチヒーローシリーズ等のバンダイ系複数版権クロスオーバーにおいては、同じバンダイナムコグループの傘下であるバンプレストから発売されていた。 ただし、ゲームの自社開発をほとんど行わないバンダイの体質から、実際には他メーカー(カプコン、コーエーテクモゲームス、ウィンキーソフトなど)に開発を依頼し、バンダイ(業務用やクロスオーバー作品はバンプレスト)レーベルで発売されている。これはNBGI設立後も同様で、旧ナムコから引き継いだビデオゲーム開発部門をバンダイナムコスタジオに分離させたり、同社で制作の「機動戦士ガンダム 戦場の絆」もバンプレストレーベルで発売されたりしていた。 その後、2008年4月にバンプレストのゲーム部門をNBGIへ委譲したことにより、バンダイ・バンプレストの両レーベルをNBGIで受け持つこととなった。 遊☆戯☆王、テニスの王子様、DEATH NOTEなど - コナミデジタルエンタテインメントトレーディングカードゲームやゲームソフト等を独占的に供給し、ブームを後押しした。 逆に、スクウェア・エニックスやKADOKAWAグループ(角川ゲームス、角川書店、アスキー・メディアワークス、エンターブレイン、メディアファクトリーなど)のように出版・ゲーム部門を兼ね備える企業であれば、自社の作品をグループ企業でゲーム化に加え、グループ外のメーカーにライセンスする例も見られる。ただし、エニックス時代の自社版権漫画のゲーム化は、初期の間(1997年頃まで)は、据え置き機に限り、独占的に発売されていた。 例:咲-Saki- Portable(発売:加賀クリエイト)、涼宮ハルヒの直列(発売:セガ)、涼宮ハルヒの追想、俺の妹がこんなに可愛いわけがないポータブルなど(発売:バンダイナムコゲームス)。
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