クフナ・ウルゲンチとは? わかりやすく解説

クフナ‐ウルゲンチ【Köneürgenç】


クフナ・ウルゲンチ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/12/05 18:14 UTC 版)

クフナ・ウルゲンチトルクメン語: Köneürgençペルシア語: کهنه‌گرگانج‎、ロシア語: Кёнеургенч, Куня-Ургенч)は、旧ウルゲンチとも訳されるトルクメニスタン北東部の都市である。人口は約3万人であり、ウズベキスタンとの国境線に位置する。新ウルゲンチと呼ばれる現在のウルゲンチは、ウズベキスタンの都市となっている。12世紀には、ホラズム・シャー朝の首都として機能していた。2005年に、UNESCO世界遺産に登録された。




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クフナ・ウルゲンチ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/03 06:34 UTC 版)

ウルゲンチ」の記事における「クフナ・ウルゲンチ」の解説

ウルゲンチ歴史あらわれたのは比較遅く動静はっきりするのはホラズムイスラム化以降である。もともとはペルシア系住民多く住んでいたが、アラル海周辺草原地帯通じて現在のカザフ草原に住むテュルク系遊牧民たちの交易拠点となり、「草原の港」として経済的に発展した10世紀には、ウルゲンチ拠点とする土着のペルシア人君侯右岸カースにいるホラズム・シャー(ホラズム王)から独立し、さらにカース併合して自らホラズム・シャーを自称したので、その本拠地であるウルゲンチは全ホラズム中心都市となった11世紀テュルク系王朝ガズナ朝セルジューク朝あいついで中央アジア席捲するとホラズムもその支配を受け、ウルゲンチにはマムルーク奴隷軍人)出身将軍総督として派遣されてくるようになった12世紀に入るとセルジューク朝ホラズム総督がホラズム・シャーを自称して独立しウルゲンチホラズム・シャー朝首都となったホラズム・シャー朝のもとでカンクリ族などテュルク系遊牧民の流入定住化増加しウルゲンチ住民のほとんどはテュルク系言葉を話すようになっていった。 12世紀末から13世紀初頭にかけ、ホラズム・シャー朝中央アジアからイラン広がるセルジューク朝旧領支配する大帝国発展すると、ウルゲンチはその都として繁栄をきわめ、当時イスラム世界において最も壮大豊かな都市であると言われるほどになった。この時代には市街地アムダリヤ川越え、川をまたいで両岸広がっていたといわれる。しかし、ホラズム・シャーのアラーウッディーン・ムハンマドと、その外戚カンクリ族の間での対立深まり、アラーウッディーンはカンクリ族の影響が強いウルゲンチ離れてサマルカンド移った1220年中央アジア席捲したモンゴル帝国チンギス・ハーンは、長男ジョチ次男チャガタイ率いる軍をホラズム送り込みウルゲンチ包囲したチンギス・カンの西征モンゴルのホラズム・シャー朝征服)。ウルゲンチカンクリ軍人たち中心になって頑強に抵抗しジョチチャガタイ兄弟仲不和であったことにも助けられ長期篭城続けたが、1221年攻略され、都市徹底的に破壊された。

※この「クフナ・ウルゲンチ」の解説は、「ウルゲンチ」の解説の一部です。
「クフナ・ウルゲンチ」を含む「ウルゲンチ」の記事については、「ウルゲンチ」の概要を参照ください。

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