キャスト関連
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 07:58 UTC 版)
「水戸黄門 (パナソニック ドラマシアター)」の記事における「キャスト関連」の解説
初代光圀役は当初森繁久彌が予定されていたが、東宝と専属契約していたため断念した。その後映画会社のしがらみが撤廃され、脇役でゲスト出演している。なお、森繁は大河ドラマ『元禄太平記』で光圀を演じているが、水戸黄門を連想させるような風貌の老人として登場した。 東野英治郎、西村晃とそれまで悪役を定番とする俳優が光圀役に起用され、成功した。特に第1部の成功は、それまで狡い悪役が多かった東野の起用が大きかった、と今では語られている。これは映画の光圀役で一世を風靡した月形龍之介(本来は主演スターだが、中年以降は脇に回ることが多かった)にも共通する。佐野浅夫も黄門役キャスティング時には良識のある老人役が多かったものの若い頃は悪辣な人物を演じることが多かった。石坂浩二が光圀役になって初めて、このパターンは崩れた。 初代光圀の東野英治郎は、西村晃が偽黄門で出演した際に「西村、おまえ、俺の役を取りに来たんじゃないだろうな」と語りかけたことがある。その言葉通り、間もなく東野は光圀役を降り、西村が2代目に選ばれた。 1992年、2代目黄門役の西村晃が降板した際、スタッフは長年佐々木助三郎役で活躍した里見浩太朗(当時56歳)に3代目黄門役を打診したが、「まだ白髪をかぶる役はやりたくない」という理由で断られたため、代わりに佐野浅夫が3代目に選ばれた。里見が光圀役になるのはそれから10年後の2002年のことである。 2代目光圀役の西村晃と3代目光圀役の佐野浅夫は、いずれも正式な起用前に偽黄門役としてゲスト出演している(ともに次期黄門役起用のためのテスト出演であった)。また5代目黄門役の里見浩太朗も助三郎役時代に偽黄門(助三郎の変装)を演じたことが何度かあった。従って偽黄門を演じずに正式に光圀役に起用されたのは初代を除外すれば4代目光圀役の石坂浩二のみである。 女優の中村玉緒は歴代の光圀役と全て共演している。 番組最多ゲスト出演は内田勝正、高野眞二、川合伸旺などの悪役俳優で数多くゲスト出演している。 第18部11話「姫様・馬子が瓜二つ」では、かげろうお銀の着物が18部のポスターのものではなく違う着物を着ている。 第28部のポスターは、第27部で降板した中谷一郎が掲載されている。 同じくスポンサー関連で、2代目光圀である西村晃をはじめとした一行が松下電器の製品CMに登場することもあった。ただし、本編の衣装ではなく現代の衣装での登場である。 サンソフトのファミコン用ゲームソフト『天下のご意見番 水戸黄門』のパッケージには、当時の光圀役である西村晃が登場している。登場人物や基本的なストーリーはこの番組を意識し、IPを有するC.A.Lの許諾こそ受けているものの、ファミコンソフト版は正確には番組のゲーム化ではない。 佐野浅夫時代では、悲願成就した侍や町娘などやあまりにもやるせない結末を見届けた光圀が感涙する話が度々登場している(佐野自身3代目黄門就任の際、「今まで黄門様は涙を流した事が無い。だから涙を流せる黄門様を目指したいとコメントしている)。 石坂浩二は史実に忠実な黄門様を目指し、「あごひげを不採用」「白髪の割合を縮小」といったそれまでのシリーズとの差別化を図る試みを提案したが、後の里見時代には元のスタイルに戻された。
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