IPv6アドレススコープ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 15:59 UTC 版)
「IPv6アドレス」の記事における「IPv6アドレススコープ」の解説
未指定アドレス(::)以外の全てのIPv6アドレスは「スコープ」(scope)を持っている。スコープは、そのアドレスが有効である範囲を特定するのに使用する。 ユニキャストアドレスでは、リンクローカルアドレスとループバックアドレスはlink-localのスコープを持っている。link-localスコープは、そのアドレスが直接接続(link)されているネットワークでのみ使用されることを意味する。ユニークローカルアドレスを除くそれ以外のアドレスは、global(またはuniversal)のスコープを持つ。globalスコープは、そのアドレスが世界的にルーティング可能であり、全ての箇所においてglobalスコープのアドレスと、直接接続のネットワークにおいてlink-localスコープのアドレスと接続可能であることを意味する。 ユニークローカルアドレスは世界的にルーティング可能ではなく、そのアドレスはそれが使われているネットワークの範囲内でのみ有効である。ユニークローカルアドレスは、ルーティング・テーブルが特にそれを許可するように構成されたルータやトンネルによってのにルーティングされる。 エニーキャストアドレスのスコープは、ユニキャストアドレスのスコープと同様に定義される。 マルチキャストのために、マルチキャストアドレスの2つ目のオクテットの最下位から4番目のビット(ff0s::)がアドレスのスコープ(scope)、すなわち、マルチキャスト・アドレスが伝達される範囲を示す。現在定義されているスコープは以下の通りである。 Scope values値スコープ名備考0x0 予約 0x1 interface-local interface-localスコープは、ノードの1つのインタフェースのみで有効である。これは、マルチキャストのループバック転送にのみ使用される。 0x2 link-local link-localとsite-localのマルチキャストスコープは、ユニキャストスコープが一致する同一トポロジの範囲にのみ転送される。 0x4 admin-local admin-localスコープは、管理者が設定した範囲のみに有効である。よって、物理的に接続しただけでマルチキャスト関連の設定をしていない状態では自動的には配信されない。 0x5 site-local link-localの備考を参照。 0x8 organization-local organization-localスコープは、単一の組織に属している複数のサイトに配信される。 0xe global 0xf 予約
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