IPv6アドレスの種類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/02 14:26 UTC 版)
IPv6には、以下の3種類のアドレスがある。 ユニキャストアドレス 一つのインタフェースに付与されているIPアドレス。一つのインタフェースを識別する。一つのコンピュータに多くのインタフェース(LANボードなど)が実装されている場合は、インタフェースの数だけユニキャストアドレスを持つことになる。 マルチキャストアドレス 複数のノードに割り当てられるアドレス。このアドレス宛てに送信されたパケットは、複製されてこのアドレスに参加しているノードに配送される。ffxx:: で始まるアドレス。返信にはユニキャストアドレスが指定される。送信元がマルチキャストアドレスのパケットをルータは中継してはならない。 なお、IPv6にはブロードキャストアドレスというものは存在しないが、必要な場合は、オールノードマルチキャストアドレス (ff02::1など) を使う。 エニーキャストアドレス 一つのアドレスが複数のノードに割り当てられているという点ではマルチキャストと似ているが、エニーキャストの場合は「そこに属しているノードの中で、ネットワーク上で一番近いノードのどれか一つのみに配送される」という点が異なる。 さらに、パケットの到達範囲(スコープ)によって、上記のアドレスそれぞれに対しリンクローカルスコープとグローバルスコープのアドレスが存在する。 リンクローカルスコープ あるリンクでのみ一意なアドレス。このスコープ宛てのパケットはルータを越えて配送されることはない。 グローバルスコープ 全IPv6で一意なアドレス。 以前はサイトローカルスコープというものもあったが、ほとんど使われないまま廃止された。 IPv6ノードのネットワークインタフェースには、必ずリンクローカルアドレス(link‐local address)が付与される。これは fe80:: というプレフィックスと、インタフェースIDとから生成されるのが通常であるが、そのリンク内で一意であれば手動で設定してもかまわない。
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IPv6アドレスの種類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 15:59 UTC 版)
「IPv6アドレス」の記事における「IPv6アドレスの種類」の解説
IPv6アドレスは、以下の3種類に分類される。 ユニキャストアドレス - 単一のインタフェースのための識別子。インターネットプロトコルは、ユニキャストアドレスに送られたパケットを、そのアドレスによって識別されるインタフェースに配送する。 エニーキャストアドレス - インタフェース集合(通常は異なるノードに属する)のための識別子。エニーキャストアドレスに送られたパケットは、そのアドレスで識別されるインタフェースの内で、ルーティングプロトコルの距離の定義に従って「最も近く」(nearest)にあるただ1つのインタフェースに配送される。エニーキャストアドレスはユニキャストアドレスと同じフォーマットのため、表記上は区別がつかない。ただ、同じアドレスが複数のインタフェースに設定されるかどうかの違いしかない。 マルチキャストアドレス - エニーキャストと同様にインタフェース集合のための識別子であるが、マルチキャストアドレスに送られたパケットは、そのアドレスを持つすべてのインタフェースに配送される。 IPv6にはブロードキャストアドレスは存在せず、その機能はマルチキャストアドレスが果たす。
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