IPとしての機動戦士ガンダム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/01 01:56 UTC 版)
「機動戦士ガンダム」の記事における「IPとしての機動戦士ガンダム」の解説
IP(知的財産)としてのガンダムは、映像作品を中心にガンプラ等のトイホビー、コンピュータゲーム、専門雑誌やコミック等の書籍、ネットワークコンテンツ、アミューズメントといった多角的な戦略を取り、日本を代表するIPに成長を遂げた。1994年にサンライズがバンダイグループ(当時)の傘下に入り、2020年には創通がバンダイナムコホールディングスの完全子会社となった事で、ガンダムはバンダイナムコの自社IPになった(サンライズは2022年にバンダイナムコフィルムワークスに統合・再編される)。 2021年度のIP売上高は1,017億円で、ガンダム初の年商1000億円超えとなった。 2020年度にはガンダムを世界最大級のIPに成長させる「ガンダムプロジェクト」が発足。2025年度のIP売上高1500億円を目標に、海外市場の拡大/グローバル戦略が推進される。 第3代チーフガンダムオフィサー(CGO)の藤原孝史は、今後ガンダムを「IP」から「SP」(ソーシャルプロパティ=社会的アイコン)に進化させる旨を述べた。このSP化のためにガンダムプロジェクトでは「作品軸」「ワールドワイド戦略軸」「GUDA軸」の展開が行われる予定。ワールドワイド戦略軸で2022年に「ガンダムメタバースプロジェクト」が発表され、仮想空間においてファンや他の企業にもIPを開放し、「共創」することでガンダムIPの拡大を目指す。GUDAは「GUNDAM UNIVERSAL CENTURY DEVELOPMENT ACTION」の略称で、ガンダムの宇宙世紀を教訓・旗印として、同計画の成果を社会実装していくことで現実世界が抱える様々な社会課題の解決を図る。 書籍『IPのつくりかたとひろげかた』に於いてガンダムは「世界観IP」とも表現され、「ストーリーIP」から脱却した物として扱われている。著者はアムロ・レイやシャア・アズナブルが作品を背負っているのではなく、世界(宇宙世紀)のなかにアムロやシャアが存在すると表現した。
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