IPのレコード・ルートとの違い
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/03 22:15 UTC 版)
「traceroute」の記事における「IPのレコード・ルートとの違い」の解説
tracerouteと似た目的のものに、pingプログラムのレコード・ルートオプションがある。これはtracerouteとは原理がまったく異なり、IPパケットのオプションであるレコード・ルート機能を活用したものである。パケットがルータを通過する際に、ルータ自身がパケットに自分のアドレスを書き込んでいく事で実現されている。 レコード・ルートにはいくつか欠点があり、それがtraceroute開発の動機となったといわれる。 記録用のフィールドが小さく、往復で9個のルータしか記録できない。 そもそもIPの仕様においてオプションであり、ルータが対応していない事がある。 ルータだけでなく、Echo replyを返すホストも対応している必要がある。 tracerouteが広まった現代では、レコード・ルートオプションを持たないping実装も多い。
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