カノン王国
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/19 03:59 UTC 版)
「ロードス島戦記の登場人物」の記事における「カノン王国」の解説
邪神戦争時の国王は、“帰還王”レオナー。 レオナー マーモ帝国に滅ぼされたカノン王国の第三王子。代々文人王が続いたカノン王家において、300年前の建国王エゾールI世以来と評せられた剣の達人。若くして王国随一の使い手・近衛騎士隊長ウェイマー・ラカーサ伯爵(シーリスの父親)をも凌駕する腕前となる。それゆえ、皇太子との間で後継問題が発生するのを恐れ国を出て各地を放浪、結果的にカノン滅亡時の災厄から逃れる。カノン滅亡後も思うところあってザップという偽名で野に隠れていたが、パーンとの出会いを契機に王子の身分を明かしてカノン王国解放に立ち上がり、王国再興後は「帰還王」と呼ばれた。 レオナーの王国出奔とカシューの登場がほぼ同時期であり、両者共に剣の達人であったことから、カシューの正体はレオナー王子であるとする噂が一時期生じていたが、カノンからの亡命者がカシューと対面し別人であると証言したことで立ち消えた。両者は後に対面するが、どちらが勝っても外交問題になりかねないとして、手合わせは見送られた。 剣の腕前は「自由騎士」パーンを凌駕し、ロードス最高の剣士であるカシューに匹敵するものと思われるが、身分を明かした後の活動がカノン王国内での抵抗運動に限られていたため、一般的には出奔時の「剣の達人」といった漠然としたものに止まっている。なお、ソード・ワールドRPGのロードス島ワールドガイドに掲載されたキャラクターデータでは、レオナーのファイター技能はアシュラムすら押しのけてカシューと同等に設定されている。ただし身体能力差と英雄ポイントの有無により、総合的にはカシューより弱くなっている。 フィニット カノンの元宮廷魔術師。帰還したレオナーに仕える。 カーソン カノン緑林騎士団の騎士。ナルガの村の元領主で、マーモ評議会が派遣した領主シャーナに協力している。 ギャリル 山賊の首領。カノン自由軍を名乗りマーモに反抗している。 ジョルド 帰らずの森で狩人をしている猟師の若者。ディードリットを負傷させてしまい気絶したディードリットの手当てをした。ディードリットは人間と話す機会を得て、人間を理解する第一歩となった。 ジョルドの父親 帰らずの森で猟をする狩人。精霊使いの素養があったのかエントの結界を見ることができた。ジョルドが帰らずの森で狩りができるのも、それらの位置を知らされているため。妻の病気を治すために大金を稼ごうとした結果、誤って帰らずの森に囚われてしまう。そのことにより同情が集まり、不幸中の幸い妻は神官の癒しにより助けられている。しかし彼は完全には囚われることなく、後にそれを知ったハイエルフの長老ルマースは事態を重く見てエスタスを刺客として送り込んだ。ディードリットの説得によりエスタスは彼を解放したが、異界と人間界は時間の流れが違うため人間界では15年の時が流れていた。
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