オールドファームとセクト主義
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 06:21 UTC 版)
「セルティックFC」の記事における「オールドファームとセクト主義」の解説
詳細は「オールドファーム」および「en:Sectarianism in Glasgow」を参照 セルティックとレンジャーズはスコットランドサッカーの歴史を支配しており、1890年のスコットランドリーグの始まりからこれまで、97のタイトルを分け合っている(他クラブは全て合わせても19)。2つのクラブはスコットランドでこれまで最も支持されているクラブでもある。セルティックはアイルランドの人々ならびにアイルランド系のスコットランド人(どちらも大抵の場合はカトリック)と歴史的な結び付きがある。伝統的に、ライバルのレンジャーズのファンはスコットランドあるいは北アイルランドのプロテスタントから来ており、イギリス統一主義を支持している。 北アイルランド問題の影響もあり、一部のサポーターは試合で対立派閥を罵る、あるいはカトリック信仰への支持を示す歌やチャント、バナーを用い、IRAやUVFといった北アイルランド民兵組織への支持を表明している。 2011年現在、400試合近くのオールドファームダービーが行われている。ダービーの日は、「スコットランドの至る所のコミュニティーでの暴力につながり続けている憎悪、宗教的緊張、威嚇の雰囲気」を持つと描写される。ライバル関係は多くの暴動をあおり、諍いから死者が出ることもあるので、病院の緊急治療室への受け入れは通常の9倍に増加すると報告されており、1996年から2003年の期間では、数百件の暴動、8件の死亡事例に因果関係がみられた。 ハムデン・パークで行われた1980年スコティッシュカップ決勝では、セルティックの勝利後にピッチ上で双方のサポーターによる乱闘が起きた。 セルティック・パークで行われた1999年5月のダービーでは、セルティックファンにより物が投込まれ、レフリーのHugh Dallasにその内一つが当たり治療が行われた。また、少数のファンがピッチに乱入した。 こうした問題から、セルティックはセクト主義を減らす方策を取ってきており、1996年にクラブはBhoys Against Bigotry(偏見)キャンペーンを開始し、その後「コミュニティーの全ての面 —全ての人種、全ての色、全ての信条— に対して敬意を持つよう若者を教育する」ためYouth Against Bigotryキャンペーンが行われた。 2008年3月、UEFAはバルセロナとの試合においてセルティックのファンがセクタリアン・チャント(対立派閥を排除する応援歌)を歌った疑惑について調査を行った。この訴えは、証拠に欠いていたため同月内に棄却された。
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