オデッセイ
オデッセイとは、長い冒険旅行の意味。語源は古代ギリシャの長編叙事詩「オデッセイア」(主人公オデッセウスが体験する10年間の冒険旅行)からきている。長時間の移動でも家族全員が快適に楽しめるクルマという意味合いを込めた名前。初代モデルは1994年10月発売。ホンダ初の自社開発RV、クリエイティブムーバーだった。ベースとなったのは5代目アコードだが、2830mmのホイールベースはアコードの2715mmより115mmも長い。全長4750mm、全幅1770mm、全高1660mmのディメンション。定員は6名と7名。
直4・SOHCの2.2Lエンジンを横置きし、駆動方式はFFとデュアルポンプ方式4WDがあった。リヤサスペンションはダブルウイッシュボーン/コイルだが、室内への張り出しを極力抑えた。サードシートは停止時に後ろ向きにでき、床下にたたむこともできた。SRSエアバッグ、ABSなどはオプション。
ホンダでは生産設備の制約から、この全幅のクルマはつくれないと考えていた。しかし、一人のエンジニアが、ここをこうすればつくれると提言し、その結果として生産が可能になったという。
95年12月、ガラストップのサンシャインルーフをメーカーオプションとして新設定。エクスクルージブという上級モデルも追加した。
97年8月、マイナーチェンジ。エンジンは2.2Lから2.3Lにアップした。VTEC機構も採用、150psとなった。タコメーターが付いたのもトピックで、ABSも全車に標準装備。10月、V6・SOHC・VTECの3L・200psエンジンを載せたプレステージを追加。最高級グレードで、運転席8ウェイパワーシートなどを標準とするFF車だった。ABSは電子制御制動力配分装置(EBD)付きを装備。ミッションはダイレクト制御4速ATのみ。
99年12月、2代目デビュー。直4・SOHC・4バルブ・2.3Lの150psエンジンを載せるS、M、Lがあり、またV6・SOHC・4バルブ・3Lの210psユニットを積むVGとVZがあって、駆動方式はそれぞれにFFとデュアルポンプ4WDがあった。ボディ寸法はホイールベース2830mm、全長は直4搭載車が4770mm、V6搭載車が4835mmで旧型とほぼ同じ。全幅は前者1795mm、後者1800mmで旧型より広くなった。定員は6・7名。V6搭載車は5速ATを付ける。直4搭載車は99年12月から、V6搭載車は2000年1月から発売。2000年8月、最量販モデルMタイプベースの装備充実車MQを追加。
2001年11月、スポーティグレードのアブソルートをリリース。15mmのローダウンサスペンション、専用のフロントグリルとエアロパーツ、ブラックの内装、インチアップタイヤなどを装備した新グレード。4気筒・6気筒両エンジンがあり、それぞれFFと4WDの計4モデルをそろえた。同時に、既存モデルのマイナーチェンジもあった。バンパーやフロントグリルなどエクステリアを改良した。2002年10月のマイナーチェンジで、ディスチャージヘッドランプを標準装備、ボディ同色のフロントロワスカートとサイドプロテクターの採用もあった(Sタイプを除く)。同時にアブソルートも新デザインのアルミホイールに変え、1台あたり約1.2kgの軽量化を達成。インテリアではブラックに加えてイルビアンコ(白)を追加設定した。
固有名詞の分類
Weblioに収録されているすべての辞書からオデッセイを検索する場合は、下記のリンクをクリックしてください。
全ての辞書からオデッセイを検索
- オデッセイのページへのリンク