イルマ殺しとは? わかりやすく解説

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イルマ殺し

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/01/06 05:51 UTC 版)

イルマ殺し[1][2][3](イルマころし)[注 1]は、1917年大正6年)2月24日福岡県福岡市で発生した強盗殺人事件である。第一次世界大戦日独戦争)で日本が交戦中のドイツ帝国の海軍大臣エドゥアルト・フォン・カペレドイツ語版英語版の娘が殺害され[1][6][13][14]、夫のドイツ帝国海軍の軍人が後追い自殺した[9][注 2]


注釈

  1. ^ 久留米市教育委員会は、イルマ殺害事件と呼称している[12]
  2. ^ 久留米市教育委員会は、夫の自殺をフォン・ザルデルン事件と呼称している[10]
  3. ^ 遊郭は1911年(明治44年)に新柳町(現・中央区清川1・2丁目)へ移転していた。
  4. ^ 下士卒の収容所は須崎土手町にも設置されたとする文献もある[14]
  5. ^ 簑島(現・博多区美野島一丁目 – 三丁目)に近いことから、簑島に所在したとする文献もある[13][3]
  6. ^ 1915年(大正4年)6月には、5月19日にイルマが面会した際に対応した陸軍少尉の対応が寛大すぎたという報告が、大島健一陸軍次官宛てに送られている[18]
  7. ^ 以下、日時は日本標準時(JST)である。
  8. ^ 戦時中ということもあり、ドイツ帝国海軍の勝利を祈る一文で閉じられていた[6]

出典

  1. ^ a b c d e f g h i j 小田泰秀・編『明治百年 西日本新聞に見る』 西日本新聞社 1968年 P.170 – 171
  2. ^ a b c d e f 福岡県警察史編さん委員会・編『福岡県警察史』明治大正編 福岡県警察本部 1978年 P.1073
  3. ^ a b c d e 亀頭鎮雄『はかた大正ろまん』 西日本新聞社 1981年 ISBN 4-8167-0066-8 P.99
  4. ^ a b c d e f 『福岡県警察史』明治大正編 P.1075
  5. ^ a b c d e f 『福岡県警察史』明治大正編 P.1076
  6. ^ a b c d e f g h 江頭光『ふてえがってえ 博多意外史』 西日本新聞社 1980年 P.118
  7. ^ a b c d e f g h 『福岡県警察史』明治大正編 P.1080
  8. ^ a b c d e 『福岡百年(下)』 P.114
  9. ^ a b c d e f g h i j 『福岡県警察史』明治大正編 P.1077
  10. ^ a b c d e 久留米市教育委員会『ドイツ軍兵士と家族 -久留米俘虜収容所V-』久留米市文化財調査報告書第306集 2011年 P.98
  11. ^ a b c d 『福岡県警察史』明治大正編 P.1081
  12. ^ a b c d e f g 『久留米俘虜収容所V』P.101 – 104
  13. ^ a b c d e 読売新聞西部本社・編『福岡百年(下)』 浪速社 1967年 P.113
  14. ^ a b c 『福岡県警察史』明治大正編 P.1074
  15. ^ a b c d e f 久留米市教育委員会『ドイツ軍兵士と久留米 -久留米俘虜収容所II-』久留米市文化財調査報告書第195集 2003年 P.155
  16. ^ a b 独逸将校夫人に関する件陸軍省『欧受大日記』大正4年1月上 大正3年12月17日 JACAR(アジア歴史資料センター)Ref.C03024405000
  17. ^ 『ふてえがってえ 博多意外史』P.117
  18. ^ 福岡俘虜収容所と地方とに関する件」 陸軍省『欧受大日記補遺』自大正3年至大正10年 大正4年6月12日 JACAR(アジア歴史資料センター)Ref.C03024398600
  19. ^ 「神戸で消失せた二人連」 大正4年11月27日付『福岡日日新聞』
  20. ^ 『はかた大正ろまん』P.97
  21. ^ a b c 『福岡県警察史』明治大正編 P.1078
  22. ^ a b c 『久留米俘虜収容所V』P.100
  23. ^ a b c 『福岡県警察史』明治大正編 P.1079
  24. ^ 『久留米俘虜収容所V』P.104 – 109


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