アメリカ国外での運用状況
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「ノックス級フリゲート」の記事における「アメリカ国外での運用状況」の解説
その後、ノックス級の退役艦は後任のオリバー・ハザード・ペリー級ミサイルフリゲートとともに各国に輸出された。 このうち、80年代より本級の取得を要望していた中華民国海軍に対しては、冷戦の終結、および同国がフランス製フリゲート(康定級フリゲート)を導入したことを受けて、1991年より輸出が認可され、93年より94年にかけて6隻、98年にさらに2隻が導入された。中華民国海軍は、2005年までに退役したギアリング級駆逐艦の兵装を本級に移植する改修を行っており、スタンダード・ミサイル1型(SM-1MR)の搭載によって限定的ながら中距離での艦対空交戦能力を付与したほか、二次元対空捜索レーダーをAN/SPS-40からDA-08に、射撃指揮レーダーを5インチ砲専用のAN/SPG-53から5インチ砲 / スタンダードミサイル兼用のSTIR-180にそれぞれ換装し、戦術情報処理装置(タレス社製H-930 MCS 武進III型戦闘システム)の搭載などを行なった。ただし、中華民国海軍が現在主力対潜ヘリコプターとして運用するS-70Cは本級の設備では運用できず、500MD/ASWを搭載している。これは旧式で飛行性能もSH-2に劣り、対潜センサーとしては海面監視レーダーとMADしか搭載していないため、能力的には極めて限定されたものである。ノックス級そのものも老朽化が進み、蒸気タービン推進であるため保守点検の手間もかかることから、中華民国海軍は本級の運用継続の可否を検討していると言われている。また、中華民国海軍のギアリング級駆逐艦の中でも、スタンダードミサイルの運用能力を付与する武進3号改装を受けた艦は7隻しかいなかった。このためか、中華民国(台湾)が導入した8隻のノックス級フリゲートの中でもFFG-932 濟陽(旧FF-1073 ロバート・E・ピアリー)のみは上記の改装を受けられず、旧来の兵装と電子装備のままで運用されている。 「zh:濟陽級巡防艦」も参照 一方、スペイン海軍は本級の設計図をもとにターター・システムを搭載した防空艦として、バレアレス級フリゲートを開発し、1969年から1976年にかけて5隻を建造、配備した。本級においては、BPDMSのかわりにターター・ミサイルの単装発射機であるMk.22(Mk.13の小型化版)、DASH運用設備にかわってMk.74 GMFCSを1基搭載しているほか、AN/SPS-52 3次元レーダーも装備している。さらに、後には国産のTRITAN戦術情報処理装置も搭載し、一線級の防空艦として活躍したのち、2004年から2008年にかけて全艦が退役した。
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アメリカ国外での運用状況
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「チャールズ・F・アダムズ級ミサイル駆逐艦」の記事における「アメリカ国外での運用状況」の解説
オーストラリア海軍 王立オーストラリア海軍は独自の仕様書に基づきチャールズ・F・アダムズ級3隻の建造を発注した。これらの艦はパース級駆逐艦(Perth class)と呼ばれた。アメリカ海軍仕様とほぼ同じであるが、アスロックの代わりにアイカラ(英語版)対潜ミサイルが搭載された。 2001年10月までに運用を終了した。 ドイツ海軍 ドイツ連邦海軍は、アメリカ海軍向けに起工されたものの計画が中止されたDDG-28〜DDG-30を建造途中で引き取り、自国の運用要求に基づいた改正を加えたうえで、リュッチェンス級駆逐艦(Lütjens-Klasse)として就役させた。乗組員の居住区画、バウ・ソナーの位置、マストや煙突ファンネルキャップが異なったほか、のちに近代化改装でMk.31 RAM GMWSを装備した。 2003年12月までに運用を終了し、その代替として、NAAWS搭載のザクセン級フリゲートが就役している。 ギリシャ海軍 アメリカ海軍の退役艦4隻を購入し、1991年より運用を開始したが、2004年までに全艦が退役し、スクラップとされた。
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