アプローズ
アプローズは英語で拍手喝釆を意味する。1989年7月、初代発売。旧シャルマンのポジション、上級大衆車といえる存在だった。
ホイールベース2470mm、全長4260mm、全幅1660mm、全高1375mmというサイズは、最後のシャルマンと比べてだいぶ大型化したが、その一方、車重は増えていない。一見しただけでは4ドアセダンにみえたが、リヤウインドウごと上方へ開くハッチバック(スーパーリッドと呼んだ)スタイルだった。
エンジンは自社製の1589ccで、97psと120psの2チューン。FF車に5速MTと4速ATの設定があった。5速MT車にはフルタイム4WD仕様もあり、それはベベルギヤによるセンターデフをもち、ビスカスカップリングを組み合わせていた。サスペンションは4輪独立で、一部グレードには周波数感応型ダンパーも付いた。パワーステアリングは全車に標準で、ABSはオプション。グレード名は16Ri、16x、16LがFF、そして4WDの16Ziなど。
90年10月、マイナーチェンジ。ブロンズガラス、ハイマウントストップランプ付きリヤスポイラーほかを上位グレードに標準化した。FFタイプに1600ccEFI・120psエンジン搭載の16Siを追加。このとき、モデル名をアプローズθ(シータ=ギリシャ語の表音文字で9番目を表す。90年代のセダンを意味した)とした。
92年7月、2度目のマイナーチェンジ。ラジエーターグリルを大型化し、前後バンパーの突出量を増やして全長を50mm増の4310mmとした。インテリアもシートやドアトリムの生地を改良した。エンジンは全タイプHD-E型1.6L・120psユニットを積んだ。モデル名は、再びアプローズとなった。
94年4月、新安全規則強化基準(96年1月実施)を先取りする改良を行った。ボディ前後のクラッシャブル構造、フロント安全バー、前後ELR3点式シートベルト、衝撃吸収パッド付きステアリングホイール、運転席SRSエアバッグ(オプション)などを採用した。エクステリアではフロントグリルとテールランプのデザインを変更、新ボディカラーも取り入れた。インテリアではシート生地と形状を変更。エアコンは全車に標準とした。バリエーションは3グレードに縮小、FF車だけとなった。
97年9月、ビッグマイナーチェンジ。エクステリアでは高級風になったラジエーターグリルが目につき、前後バンパー、ヘッドランプとテールランプのデザインを新しくした。インスツルメントパネルはツートーンのウッド材に変わり、そのほかの内装も改良を受けた。運転席・助手席SRSエアバッグ、前席プリテンショナー&フォースリミッター付きELRシートベルト、衝撃感知ドアロック解除装置などを全車に標準装備した。SXにはABSを標準設定。
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