アバターどうしのトラブル、ハビ婚、ビンゴゲーム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/30 03:22 UTC 版)
「富士通Habitat」の記事における「アバターどうしのトラブル、ハビ婚、ビンゴゲーム」の解説
富士通Habitatは容姿が単純で課金も従量制であったため、アバターどうしのトラブルは多くはなかったが、チャット内に設置されている掲示板にオラクル、他の人の批判が書かれることがあり評判が悪かった。 掲示板はオラクル管理と町長管理の2種類があり、課金を安く抑えるために掲示板だけに主に書き込むアバターが存在し、掲示板アバター、などと呼ばれていた。掲示板はHabitatIIグレースビルの途中で廃止された。 HabitatIIエリシウムになって容姿が着飾れるようになり、ヘッドを付けないアバターも一部に存在していた。悪気のないジョークではあったが、現実で首を切り取られた事件が発生し、これをHabitatIIエリシウムで真似たことがマスコミに報道されるという事態が発生して、アバターのヘッドなしが禁止された。 この頃になると「ハビ婚」というものが流行するようになってきた。アバター同士が仮想空間で結婚するものであり、現実の結婚ではないが、ハビ婚をして、現実でも結婚したカップルも何組か存在していた。ハビ婚は多くの場合公開形式で、専用のチャペルの貸し出し、女性用にはヴェールも与えられた。あらかじめ運営側に申し込み、HabitatIIグレースビルまではオラクルかアコライトが同席し、J-チャットはナビゲーターが同席した。それが司祭を務めることもあり、司会進行役を務め、チャットで祝辞が述べられ、ブーケ投げ、引き出物アイテムの配布なども行われた。公開形式のものは、ゴーストの状態で誰でも見学できた。J-チャットになってからハビ婚は「J婚」と呼ばれるようになる。 異国のキャラクターもログインしていた。アメリカ人で日本語が堪能な人もいたし、韓国から日本語が多少理解できるキャラクターがJ-チャットにログインし、他のキャラクターと仲良く遊んでいた。特定の日本人とチャット上の付き合いもあったが、異国間の付き合いは難しく、現実の付き合いには至らなかったとはいえ、周囲は暖かく見守った。 そのような微笑ましい点もあったが、キャラクター同士にトラブルも絶えなかった。ちょっとした言葉のすれ違い、誤解が元て喧嘩になり、2ちゃんねるを通じて悪口を書く人も存在し、女性同士で容姿や喋り方でトラブルも多くあった。ナビゲーターが配るアイテムの取得に関して勝手に解釈し、他人をインターネットの掲示板でキャラクター名を名指してクレームをつけるキャラクターもいた。特に月2000円の固定課金になってからのJ-チャットで頻発した。J-チャットになってから「アバター」は「キャラクター」に呼称が変更される。 チャット内でサイコロイベントなども行われていたが、ゲームに勝利すると非売品というアイテムが貰えることもあり、参加者も多かったが、このようなイベントにほとんど参加せず、MMORPGなどのように動作が複雑なゲームを嫌がり、単純なチャットを好んだキャラクターも存在していた。 J-チャットは異なる2種類のビンゴゲームが行われ、これも対立していた。クライアント外部操作型で、J-チャット側はこれの利用を黙認していたが、最初はJ-BINGOというものが一部のナビゲーターによって開始され、後に、はびんご、という別のビンゴゲームが始まる。双方のビンゴカードに互換性がなく、キャラクターは好みのほうに参加していたが、J-BINGOはJ-チャットの終了と共に消滅した。はびんごもソフトウェアが作者の意向で公開さておらず、VZONESでも行われていない。
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