その他の絵画作品
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南京西善橋磚築墓(なんきんせいぜんきょうせんちくぼ)は、南朝の墓の墓室の南北の壁に表されたものである。画題は『高逸図』とされ、樹木の間に思い思いのポーズで座す8人の人物(南壁・北壁各4人)を描く。これらの人物は竹林の七賢人と栄啓期の計8人である。壁は小さい磚(煉瓦)を積み上げて築かれたもので、磚の表面に浮き出した線によって図柄が表されている。各磚の側面には番号が振られており、磚を窯で焼いた後、番号順に組み立てたものである。図柄は簡素だが、人物や樹木を表す線は流麗である。 司馬金龍墓漆画(しばきんりゅうぼしつが)は、山西省大同郊外にある司馬金龍という北魏の貴族の墓から出土したもの。木製の屏風を4段に区切り、色漆で人物を描いたもので、今も当時の色彩が残る。図柄が残るのは屏風全体のごく一部のみではあるが、北魏時代の漆工芸の資料として貴重であるだけでなく、当時の彩色絵画の遺品としても貴重である。 敦煌莫高窟(とんこうばっこうくつ)は4世紀半ばの開窟であるが、現存する壁画は5世紀以降のもので、唐を経て北宋時代まで壁画制作は続いている。北朝に属する壁画は、最古の様式を示す275窟(北涼)のシビ王本生図(ほんじょうず)のほか、257窟(北魏)の鹿王本生図、428窟(北周)の薩埵太子本生図(捨身飼虎図)、285窟(西魏)の得眼林故事などがある。これらの絵画では、「鉄線描」という肥痩や打ち込みのない線と濃い隈取りが用いられている。薩埵太子本生図に表される山や樹木の描法は素朴で、山や樹木と人物の大きさの比例は考慮されていない。様式的には中国伝統様式よりもインドの影響が濃い。 敦煌莫高窟第275窟『シビ王本生図』 敦煌莫高窟第249 窟『須弥山図(阿修羅像)』
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遊春図 - 北京故宮博物院蔵の着色画。この作品は落款はないが、隋時代の画家展子虔(てんしけん)の作に帰されている。中央を流れる河の左右両岸を貴人が散策する様子を表す。この作品では水平線の位置が曖昧であり、画面右上の山岳は山を下から上へ平面的に積み上げていくような描写で、遠近表現は未熟である。唐時代頃の模本とみなされているが、隋唐期の青緑山水の作風を今日に伝える遺品として貴重である。 明皇幸蜀図 - 台北故宮博物院蔵の青緑山水画。画題は玄宗皇帝が安禄山の乱を避けて長安から蜀へ向かう様子を表したもの。現存する作品は北宋以降の模本で、明末の擬古作とする研究者もいる。
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