五所駒滝神社の祭事とは? わかりやすく解説

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五所駒滝神社の祭事

名称: 五所駒滝神社の祭事
ふりがな ごしょこまたきじんじゃのさいじ
種別1: 風俗習慣
保護団体名: 五所滝神社祭事保存会
選択年月日 1986.12.17(昭和61.12.17)
都道府県(列記): 茨城県
市区町村(列記): 桜川市
代表都道府県 茨城県
備考 所在地同一都道府県内のもの(このデータ種別1から移行しています)
解説文: 茨城県真壁郡真壁町由尾の五所滝神社は、古くは駒滝明神呼ばれた。この神社夏祭りは、江戸時代以降伝統をもつ真壁町場祭祀組織によって執行され特色を現在も伝承している。
 祭りは、大正時代以降祗園祭」と称されるようになった祭神には祗園信仰との直接的な関わり認められない祭りの起こりは、江戸時代初期に、真壁町初代町年寄であった大関おおぜき】家が五つの町の町名主相談して商業の町として発展させるよう夏祭り始めた伝えられている。五つの町とは、旧真壁城下の御陣屋中心にした上宿【かみじゆく】・下宿高上【たかじよう】町・仲町新宿【しんじゆく】で、祭りは、この五町と明治以後成立した大和町六つの町により執行され運営は町ごとに大老四人中老四人世話人幹事四人中心に執り行われ月番が各町間使者役となる。各役員任期は四年で、大老中老指導のもとに世話人が各町間交渉の任にあたる。役員任期勤めると世話人中老中老大老へと順次昇格していく。六町間には、古参順という序列制度があり、会議における席順なども定められている。
 神社祗園祭は、旧六月十三日、山麓神社から神輿神霊乗せ、町のお仮屋迎えてくるのであるが、午後一時過ぎ、各町の世話人が町印のある高張提灯先頭月番従えてお仮屋参集する。今日では、カンカン帽子を冠り、町ごとに揃いの柄の藍染め木綿の上紋付きの黒羽織着て役柄を示す弓張提灯を持つ。この場合大老中老夏着に黒い絹の紋付羽織着て白足袋下駄を履く午後二時、各町世話人全員で、神社神輿迎え出発する神輿神社を出るのは午後四時牛方導かれた牛が曳く牛車安置以前は、白丁烏帽子姿の若衆によって舁【かつ】がれていた)曳行され、途中各町の境に設けられた庭、旧町年寄町名主屋敷前神輿止まり拝礼をうけ、各町内からは、ひょっとこ囃子奏する若衆山車出迎え、やがて上宿下宿高上町・仲町新宿大和町経て午後七時お仮屋に着く。十五日まで三日お仮屋安置した後、神輿還御し、祭り終了する
 五所滝神社のこの祭りは、神輿引継ぎ当番町への笠抜き式(花笠を渡す儀式)による頭渡しなどが古式のままで継承されている。また、大老中老世話人月番などにより運営される祭祀組織は、年齢階梯制対応しており、町場祭祀組織特色がよくうかがえるので記録保存が必要である。



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