五海道其外分間延絵図並見取絵図(著色)
主名称: | 五海道其外分間延絵図並見取絵図(著色) |
指定番号: | 19 |
枝番: | 0 |
指定年月日: | 1982.06.05(昭和57.06.05) |
国宝重文区分: | 重要文化財 |
部門・種別: | 歴史資料 |
ト書: | |
員数: | 80巻 |
時代区分: | 江戸 |
年代: | |
検索年代: | |
解説文: | この五海道其外分間延絵図並見取絵図は、江戸幕府が東海道、中山道、甲州街道、日光街道、奥州街道の五海道及びその主要な脇街道の実態を把握するために作成したもので、幕府の公的記録である『公儀御触留』、『公程御触記』及び本絵図附【つけたり】の「五海道其外〈分間/見取〉延絵図総目」に所収される「絵図並大概書」等によれば、道中奉行の直轄事業として寛政十二年(一八〇〇)七月から文化三年(一八〇六)にかけて凡そ七ヶ年の歳月を費して完成したことが判明する。 各巻共いずれも彩色を施した大巻で、実測を基調とし、一、八〇〇分の一の縮地を以て作成された精密な絵図で、諸街道の実状を忠実に伝えている。各街道の沿道には主要宿名を墨書し、併せてその周辺には村名、村数、宿高等を注記し、村々の境界には領分の境を示す傍示杭を描き、道路の曲折には方位を示し、本陣、脇本陣、高札、橋梁などを詳細に描いて、併せて社寺についても朱印地の有無を朱書に明示している。特に鎌倉八幡宮、東大寺などの大社寺については詳細な社寺配置を描き、他には名所旧跡、関所などを示すなど街道周辺の様相を正確に伝えていて、近世交通史研究上に注目される。 なお、附【つけたり】とした「諸街折絵図」及び「五海道其外分間見取延絵図総目」は共に本絵図と一具に伝来したものである。 |
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