金毘羅庶民信仰資料
名称: | 金毘羅庶民信仰資料 |
ふりがな: | こんぴらしょみんしんこうしりょう |
種別: | 信仰に用いられるもの |
員数: | 1,725点 |
指定年月日: | 1979.05.21(昭和54.05.21) |
所有者: | 金刀比羅宮 |
所有者住所: | 香川県仲多度郡琴平町 |
管理団体名: | |
備考: | 船絵馬37点,港湾等絵馬19点,和船模型41点,大漁旗282点,流し樽類129点,神札類375点,版木63点,その他68点,狛犬13対,燈篭668基,高燈篭1基,燈明堂1棟,鳥居10基,御手洗石槽6基,敷石・石段標石12組 |
解説文: | 金刀比羅宮は、もと金毘羅大権現と呼ばれたが、一般には、「讃岐のこんぴらさん」の名で親しまれ、江戸時代以来、広く庶民の信仰を集めて各地に講が結成され、金毘羅参りと称して全国から参詣する人々が跡を絶たなかった。 金毘羅信仰は漁民や船乗りの間にことに篤く、この金毘羅信仰資料の中には、江戸時代以来の船絵馬・海難の絵馬・和船模型・大漁旗・流し樽などを含んでいる。中でも和船模型には精巧なものがみられ、寛政八年(一七九六)と文化五年(一八〇八)作の表菱垣【ひがき】廻船の模型や、慶応元年(一八六五)作の北前船の模型などは、ことにすぐれている。また芸予諸島の各浦々講中が釣燈籠を下げるために安政五年(一八五三)に建てた燈明堂、丸亀沖の船のために琴平近郊の多くの人々が講を結成して万延元年(一八六〇)に建てた高燈籠も庶民信仰を結集したものとして重要である。 金毘羅信仰の歴史的な変遷や、地域的な広がりは、燈籠や玉垣・狛犬など寄進銘のある奉納品によく現われている。現存するもので庶民信仰を反映する最古のものは、享保十四年(一七二九)に高松講中が奉納した石燈籠で、以後、江戸時代後期から明治にかけて諸国の講を中心としたこれらの奉納が盛行した。奉納者は江戸・京・大坂諸国の講中、廻船中をはじめとして、魚問屋・藍師中・鉱山師・富山の売薬中・江戸町火消組など各職業に及び、家内安全、商売繁昌などの祈願内容も銘文のほか大木札【だいもくさつ】などの神札によく反映されている。 江戸時代以来の庶民信仰の様相を示すものとして重要である。 |
信仰に用いられるもの: | 豊松の信仰用具 金刀比羅神社奉納模型和船 金屋の十三塚 金毘羅庶民信仰資料 阿弥陀寺の湯屋 附 旧鉄湯釜 旧鉄湯舟残欠 高山祭屋台 高岡御車山 |
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