金平成園とは? わかりやすく解説

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金平成園(澤成園)

名称: 金平成園(澤成園
ふりがな かねひらなりえん(さわなりえん)
種別 名勝
種別2:
都道府県 青森県
市区町村 黒石市
管理団体
指定年月日 2006.01.26(平成18.01.26)
指定基準 名1
特別指定年月日
追加指定年月日
解説文: 江戸時代末期から近代にかけて、津軽地方風靡した大石武学流」の庭園一つである。政治家及び実業家であった加藤宇兵衛求めに応じて明治15年(1882)に第3代の高橋亭山が作庭着手し、その弟子である小幡池田亭月などの作庭家引き継がれた後、明治35年(1902)に完成した
 庭園は、主屋玄関左手主屋背後広大な池庭から成り、特に後者複雑な石組み汀線を持つ3つの池とその背後築山豪快な石組み配置するなど、敷地形状活かして奥行きのある平明な雰囲気まとめている。
 主屋沓脱石からは、池の畔に打たれ巨大な礼拝石」と一群景石から成る蹲踞の2方向へと飛石延び築山の南のやや奥まった位置には「守護石」と呼ぶ円錐形巨石据えるほか、築山には巨大な月見燈籠」が設けられるなど、独特の石の使い方細部意匠に「大石武学流」の作庭流儀見て取れる
 「大石武学流」の独特の作風良好に伝え優秀な庭園であり、主屋及び庭園を含む敷地全体概ね良好に遺存する点でも重要である。
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名勝:  醒井峡谷  金剛輪寺明壽院庭園  金峰山  金平成園  錦帯橋  長瀞  長門峡

金平成園

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/28 16:04 UTC 版)

金平成園
(澤成園)
分類 日本庭園
所在地
青森県黒石市大字内町4
座標 北緯40度38分36.7秒 東経140度35分32.4秒 / 北緯40.643528度 東経140.592333度 / 40.643528; 140.592333座標: 北緯40度38分36.7秒 東経140度35分32.4秒 / 北緯40.643528度 東経140.592333度 / 40.643528; 140.592333
面積 5662m2
開園 1902年明治35年)
設計者 高橋亭山
小幡亭樹
池田亭月
運営者 黒石市教育委員会[1]
アクセス 弘南鉄道弘南線 黒石駅から徒歩8分
公式サイト 国指定名勝 盛美園
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金平成園(かねひらなりえん)とは、青森県黒石市にある日本庭園。別名「澤成園さわなりえん)」[2]津軽で盛んであった大石武学流の造園を代表する庭園である。国の名勝

歴史

津軽地方政治家実業家であった加藤宇兵衛が、凶作に苦しむ農民に仕事を与えるために作庭を依頼[3]。求めに応じ、1892年(明治25年)に武学流3代目高橋亭山が作庭に着手した。しかし、その時既に80歳を迎えていた亭山は庭園の完成を待たずに死去したため、弟子の4代目小幡亭樹、5代目池田亭月らが後を継ぎ、1902年(明治35年)に完成させた[2]

2006年に国の名勝に指定[4]され、同年から当時の所有者(個人)によって保存修復工事を実施。工事が完了した2015年春から公開を始めた[1]2019年11月、それまでの所有者が庭園を黒石市に無償譲渡した[5]

名称の由来

庭園の名称は、「万民に金が行きわたり、平和な世の中になるように」という宇兵衛の願い[2]から、「金平成園」と名付けられた。加藤家が1897年(明治30年)頃まで営んでいた酒造業の屋号「之助」から、「澤成園」とも呼ばれている[3]

脚注

関連項目

外部リンク




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