長門峡
名称: | 長門峡 |
ふりがな: | ちょうもんきょう |
種別: | 名勝 |
種別2: | |
都道府県: | 山口県 |
市区町村: | 阿武郡阿東町、萩市 |
管理団体: | 山口県(大12・12・5) |
指定年月日: | 1923.03.07(大正12.03.07) |
指定基準: | 名5,名6 |
特別指定年月日: | |
追加指定年月日: | |
解説文: | 石英斑岩ヨリ成レル阿武川ノ溪谷ニシテ其ノ両岸ハ或ハ断崖絶壁ヲナシ或ハ峻峯ヲ成ス其ノ著シキモノハ下流ニアル大天狗岩獅子岩金松岩、切籠切窓重岩等ナリトス河床ニハ岩骨露出シ水蝕ノ結果種々ノ奇岩アリテ碁石岩平滑雛ノ床坊主岩神亀岩夫婦岩岩小屋等ノ名アルモノアリ殊ニ平滑及雛ノ床ハ殆ント水平節理ニ沿七水蝕セラレ雛ノ床ニ於テハ数段ヲ成シ雛壇ノ如キ観ヲ呈スリヲ以テ此ノ名アリ此ノ外岩面ニハ甌穴其ノ他種々ノ水蝕ノ現象アリ殊ニ龍宮第二断魚瀧附近ニ於テハ石英粗面岩脈ハ■岩ヲ貫通シテ噴出シ岩質柔軟ナルヲ以テ周囲ノ■岩ヨリ深ク水蝕セラレ河流ハ茲ニ弯曲シ甌穴相並ヒテ■岩ヨリ其ノ数多シトス河流ハ時ニ渕潭ヲ成シ時ニ急流ヲ成シ或ハ懸リテ断魚ノ如キ低キ瀧ヲ成シ此ノ外支流ニ櫻ノ瀧飛渡ノ瀧杣渕ノ瀧猿猴ノ瀧等アリ渕潭ニ榧ケ渕佳景渕丼渕瀧宮渕三角渕暗渕杣渕等アリ急流中小瀑布ヲナス千瀑洞口第一、第二、第三断魚瀧畦ノ瀬等著シ斯ク両岸ノ峭壁峻峯、河床ノ奇岩及水蝕ノ現象河流ノ渕潭急流瀑布等ハ相待チテ美觀ヲ呈ス蓋シ石英斑岩ヨリ成ル標式的ノ峽谷奇岩ニシテ斯ク連續シテ各種ノ変化アル地貌ヲ呈シ風景ヲ成スハ多ク其ノ類例ヲ見サル所ナリ加之■岩石英粗面岩ノ岩脈貫通シテ更ニ変化多カラシム |
長門峡
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/13 01:21 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動長門峡(ちょうもんきょう)は、阿武川上流、山口県山口市阿東及び萩市川上に位置する峡谷である。全長12キロメートル。
概要
奇岩や滝、深淵など変化を織りなす奇勝として知られ、国の名勝や長門峡県立自然公園にも指定されている。
中生代白亜紀の流紋岩質凝灰岩やデイサイト溶岩から形成されており、断崖を形成する。
命名者は郷土の画家、高島北海であり、また詩人中原中也もこの地を絶賛した。景勝地は個性的な名前で、洗心橋や龍宮淵、獺淵、暗がり淵などの名所がある。洗心橋には中原中也の詩碑が立つ。この洗心橋から龍宮淵まで5.5キロメートルの観光遊歩道が設置されており、ハイキングやトレッキングのメッカとなっている。
長門峡は、春は桜、夏は避暑地、秋は紅葉と四季を通じて楽しむことができ、年間60万人以上の観光客が訪れる観光スポットでもある。日本五大名峡の一つに数えられることもある[1]。
山口市側の入り口はJR山口線長門峡駅の前にある道の駅長門峡、萩市側の入り口は阿武川ダム上流の竜宮淵であり、双方とも駐車場が完備してあるが、国道9号に面している山口市側の方が年間を通じての来客が多い。
阿武川で捕れる鮎は長門峡の名物になっており、竜宮淵入り口周辺には鮎料理の店が並んでいる。またシーズンには鮎祭りが行われ、多くの観光客が訪れる。
出典
関連項目
外部リンク
長門峡と同じ種類の言葉
固有名詞の分類
- 長門峡のページへのリンク