北武蔵の農具
名称: | 北武蔵の農具 |
ふりがな: | きたむさしののうぐ |
種別: | 生産、生業に用いられるもの |
員数: | 1,640点 |
指定年月日: | 1983.04.13(昭和58.04.13) |
所有者: | 埼玉県(埼玉県立歴史と民俗の博物館保管) |
所有者住所: | 埼玉県さいたま市 |
管理団体名: | |
備考: | 水田431点,畑作293点,綿作158点,養蚕244点,運搬76点,農具製作151点,わら仕事93点,信仰儀礼60点,仕事着89点,その他45点 |
解説文: | 北武蔵と呼ばれる埼玉県の地域は、畑作の占める割合が多く、桑の栽培や養蚕なども盛んであった。とくに荒川流域には麥のタレマキ法(麥種と人糞尿・堆肥を混ぜ合わせて播く農法)など特色ある畑作農耕が発達した。いっぽう大宮台地周辺の低湿地や入間・所沢付近の谷水田では、「摘み田」と称する水稲の直播【じきまき】法が古くから広い地域にわたって行われていた。「摘み田」は麥のタレマキ法に似ており、肥料をまぶした籾種を水田に碁盤目状に筋付けした交点に播くものである。 この収集は、このような地域的特色ある農耕に用いられる農具を中心に、水田用具・畑作用具・綿作用具など各種の農具を播種から収穫調整に至るまで、作業工程順に収集し、また、農具にちなむ信仰・儀礼用具や運搬用具・仕事着などをも網羅したもので、質量ともにすぐれている。 このうち、特に脱穀調整に用いられる千把こき、万石【まんごく】などには、江戸時代後期から、明治・大正年間にかけての紀年銘のあるものが少なくなく、製作地・製作者などもよく知ることができる。なおこの地方の農具を製作する棒屋の用具の中には、木型が多く含まれており、鋤・鍬の木部のほか、むしろ機や、牛馬の鞍・荷車などをも製作したことがうかがわれる。 武蔵北部の農耕の様相を示すものとして重要である。 |
生産、生業に用いられるもの: | 加賀象嵌製作用具 北上山地川井村の山村生産用具コレクション 北佐渡 北武蔵の農具 北陸地方の木地製作用具 十津川郷の山村生産用具 南佐渡の漁撈用具 |
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