北佐渡(海府・両津湾・加茂湖)の漁撈用具
名称: | 北佐渡(海府・両津湾・加茂湖)の漁撈用具 |
ふりがな: | きたさど(かいふ・りょうつわん・かもこ)のぎょろうようぐ |
種別: | 生産、生業に用いられるもの |
員数: | 2,162点 |
指定年月日: | 1984.05.22(昭和59.05.22) |
所有者: | 佐渡市(両津郷土博物館保管) |
所有者住所: | 新潟県佐渡市 |
管理団体名: | |
備考: | 磯ねぎ80点,釣漁具967点,網漁具87点,陥穽漁具21点,淡水漁具40点,揚浜製塩62点,製造加工131点,漁船15隻,船関係78点,船大工58点,漁具製作・修理319点,交通・運搬66点,信仰儀礼71点,仕事着・生活148点,その他19点 |
解説文: | 佐渡の北部西海岸と東海岸地方を外海府・内海府という。この地域は岩礁地帯で、磯ねぎ(見突き漁)や海藻などの磯採取が盛んである。また、両津湾には所々に砂浜があって、タラの延【は】え縄、イカ釣、ブリの大謀網【だいぼうあみ】などの沿岸漁業のほかに、古くから揚浜製塩が行われた。加茂湖はもと淡水の潟湖【かたこ】であったが、明治三十五年に湖の入り口が浚渫【しゆんせつ】工事で深くなったために海水が流入し、鹹水湖【かんすいこ】に変わった。それにともない魚族や貝類は変化したが、柴漬【しばづけ】漁や、エビをとる刺し網やカブセタモなど、漁法・漁具には多く淡水湖時代のものが受けつがれている。 この収集は、磯ねぎ・釣漁・網漁などの各種の漁撈法の用具を中心に巨細にとりまとめられている。 このうちには、丸木の刳り舟の伝統をひく磯ねぎ用のコブネ、ハンギリ(たらい舟)、磯漁に使用されるテンマ・テンゲ、各種の沿岸漁撈に広く用いられるカンコ・リョウブネ、ブリの定置網用のサンパという大型船、浪おだやかな加茂湖で用いるハコブネなど、大小の海の漁船や、加茂湖の漁船一五隻が含まれている。 また、佐渡を中心に発達したと伝えられるツノ・ヤマデ・ソクなどのイカ釣漁具や、明治末年に廃絶したこの地方の揚浜製塩用具などは地域的特色を示すものとして注目される。 この収集は北佐渡地方の漁撈用具を網羅する内容となっており、質量ともに優れて重要である。 |
生産、生業に用いられるもの: | 加賀の手漉和紙の製作用具及び民家 加賀象嵌製作用具 北上山地川井村の山村生産用具コレクション 北佐渡 北武蔵の農具 北陸地方の木地製作用具 十津川郷の山村生産用具 |
- 北佐渡のページへのリンク