うれい〔うれひ〕【憂い/愁い/▽患い】
うれい【ウレイ】(果樹)
※登録写真はありません | 登録番号 | 第4428号 |
登録年月日 | 1995年 3月 23日 | |
農林水産植物の種類 | もも | |
登録品種の名称及びその読み | うれい よみ:ウレイ | |
品種登録の有効期限 | 18 年 | |
育成者権の消滅日 | 1998年 3月 24日 | |
品種登録者の名称 | 芦澤昭 | |
品種登録者の住所 | 山梨県東山梨郡春日居町別田前田町34番地 | |
登録品種の育成をした者の氏名 | 芦澤昭 | |
登録品種の植物体の特性の概要 | ||
この品種は,出願者のほ場(山梨県東山梨郡春日居町)で発見された偶発実生で,果形が扁円,果肉が乳白色,果重が480g程度の育成地において9月上旬に成熟する晩生種である。 樹姿はやや開張,樹の大きさ及び樹勢は中である。枝梢の太さ及び節間長は中,葉身の形は中,葉縁の波打ちは少,葉の大きさは中,色は緑,蜜腺の形は球腎である。花の大きさは大,花弁の形は楕円,波打ちは有,色は桃,花粉の多少は有,がく筒の形は鐘,がくの色は紅紫である。果実の外観は扁円,果頂部の形は凹,凹は中,梗あの深さは深,広さは広,赤道部の縫合線は中,果頂部の縫合線は深である。果実の大きさは極大(480g程度),果皮の地色は乳白,着色は多である。切った直後の果肉の色は乳白,果肉内の着色は少,核周囲の着色は中,果肉の粗密は中,果肉繊維の多少はやや少,果皮の剥皮性は中,肉質は半不溶質である。果汁の多少は少,甘味は中,酸味及び渋味は微,苦味は無である。核と果肉の粘離は粘核,核の形は円,大きさは中,色は濃褐,核面の粗滑は滑である。開花期は中で育成地においては4月上旬,成熟期(満開~成熟までの日数)は 141~150日,育成地においては9月上旬である。生理落果の多少は少,核割れの多少,裂果及び果実の日持ちは中である。 「山一白桃」と比較して,葉身の形が中であること,蜜腺の形が球腎であること,赤道部の縫合線の深さが深いこと,果実の大きさが大きいこと等で,「瀬戸内白桃」と比較して,葉身の形が中であること,葉の大きさが小さいこと,赤道部の縫合線の深さが浅いこと等で,「阿部白桃」と比較して,葉身の形が中であること,花粉の多少が有であること,果肉内の着色が少ないこと等で,「富田白桃」と比較して,枝梢の色が赤褐であること,果皮の着色が多いこと,肉質が半不溶質であること等で区別性が認められる。 | ||
登録品種の育成の経過の概要 | ||
この品種は,出願者が昭和60年に「晩白」を芽接ぎした実生台木のうち接ぎ落ちした木を放置していたところ,63年頃に「晩白」と特性の異なる木を発見し,以後,増殖を行うとともに,特性の調査・確認を行って育成を完了したものである。 なお,出願時の名称は「かすが白桃」であった。 |
愁
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