『ウルトラマン』に登場するウー
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「ウー (ウルトラ怪獣)」の記事における「『ウルトラマン』に登場するウー」の解説
『ウルトラマン』第30話「まぼろしの雪山」に登場。 全身が白く長い毛で覆われた雪男のような怪獣。飯田山の麓の村に住む、孤児のゆき(雪ん子)が村人から迫害を受け、助けを呼ぶと、彼女を救うべく現れる。ゆきの危機を救うためにのみ現れるので、行き倒れになったゆきの母親の魂の化身ではないかとされている。また、当地では伝承で知られる存在であった模様である。 必ず吹雪と共に現れ、また怪獣出現の事実が観光客を遠ざけたため、スキー場による観光収入で経済を成り立たせている当地にとっては死活問題であり、ついに科学特捜隊の攻撃を受けることとなる。 村の子供たちが掘った落とし穴をそのままにしていたため、酔った猟師が落ちて凍死した事故がゆきの仕業と決めつけられてしまい、村人に追われたのに激怒してスキー場のリフトやロッジを破壊し、ウルトラマンと戦う。身体にのしかかり首を絞め上げて苦しめるが、ウルトラマンがスペシウム光線の構えに入ろうとした直前にゆきが力尽きたため、彼女のウーを呼ぶ声と共に飯田山から姿を消す。 スーツアクター:鈴木邦夫 デザインは成田亨で、仙人をイメージしている。当初は顔が小さいデザインであったが、仙人そのままのイメージとなってしまうため、平面的な顔に変更された。雪原のセットも白いため、全身が白いだけでなく顔の色を変えている。 着ぐるみ造形はエキスプロによる。毛は石膏の補強に使われるマニラアサを用いており、ロープなどを扱っていた東宝撮影所前の自転車店で用意された。 ネーミングの由来は、沖縄方言で糸芭蕉の繊維を指す「ヲゥー(発音上の表記)」、もしくは『ウルトラマン』の製作前に企画された『WOO』という作品からと記述されている。 作中で扱われている「差別と迫害」というテーマは、沖縄出身の金城哲夫から見た沖縄と本土との関係が指摘されている。 本編班が着ぐるみをロケ先のスキー場に運んで人を入れて撮影した写真が存在する。 書籍『ウルトラマン白書』では、風速2000メートルの突風を吹く能力と大雪を降らせる能力を持つとしている。 書籍『ウルトラ怪獣列伝』では、シリーズ初の妖怪型怪獣と分析している。
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