『ウルトラマン』に登場するザンボラー
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『ウルトラマン』第32話「果てしなき逆襲」に登場。 高温で赤く光り輝く透明な背びれを有する4足怪獣。人間が自分の生息地を工場建設のために破壊したことに怒り、鎌倉の宮ノ森の民間住宅開発工事現場に突如出現して暴れだす。頭部・背中の突起を発光させて対象を爆発・炎上させる能力を持つ。これによって山火事を起こしたり鬼山の森の化学工場を破壊して東京に進撃し、出動したM4中戦車を数台炎上させる。地底深くにいても地表では大火災が発生するほどの超高熱の体温(10万度)のため、科学特捜隊の冷凍弾すら有効な手段とはなりえず、ウルトラマンにも熱光線を浴びせて一時は優勢に立つが、投げ飛ばされて気絶したところをスペシウム光線で倒される。 スーツアクター:鈴木邦夫当初は中島春雄の予定だったが、スーツの寸法が合わなかったため、鈴木邦夫に変更されたという。 デザインは成田亨で、モチーフはライオン。 着ぐるみはガヴァドンBの改造。角と背中の発光部分には40Wの電球を大量に仕込んでいた。背中の突起は透明ポリエステル樹脂製。 準備稿では、ウルトラマンの冷凍液によって凍結され、スペシウム光線で倒されるという流れであった。 撮影時には爆発と火勢が強かったといい、機電の倉方茂雄はスタジオの東京美術センター側から苦情が寄せられ、以後の撮影では火薬が控えめになったと証言している。また、現場を見学していた子役の山村哲夫は、火の勢いが強いためにザンボラー役の鈴木が4足歩行怪獣にもかかわらず立ち上がってしまうことが何度もあったと証言している。 書籍などではウルトラマンがザンボラーに馬乗りになったスチールが多用されるが、作中にそういうシーンはない。 書籍『ウルトラ怪獣列伝』(2008年)では、特殊な一芸に秀でた怪獣の先駆けと評している。
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