『イカ天』出演 - メジャーデビュー
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「カブキロックス (バンド)」の記事における「『イカ天』出演 - メジャーデビュー」の解説
1989年10月14日の『イカ天』で、沢田研二の『TOKIO』を江戸時代風の歌詞にアレンジした『お江戸』を演奏し完奏。この週は赤と紫の衣装をまとった黒子2名も登場し、演奏時に大扇子を広げての回転パフォーマンス、氏神の梯子乗りパフォーマンスの補助を、演奏終了時に紙吹雪撒きを行った。なお、この時のインタビューにおいて氏神は「マイクスタンドは総ヒノキ作りで漆塗り」とも話していた。 この週のイカ天キングの座は、先々週(前の週は特番)にBEGINが5週勝ち抜けて“グランドイカ天キング”となったために空位となっていた。カブキロックスは同じくこの週に完奏したA★VANT-GARADE、THE SAKURA、突然段ボールなど6組のバンドの中から“仮イカ天キング”に選出される。 ちなみにこの週、『イカ天』の審査員であり、“エキゾティクス”等で沢田研二のバックバンドのベーシストを勤めた経験がある吉田建に、当初ニコニコしながら「貴重な3分間でした。糸井さん(『TOKIO』の作詞者)や沢田さんが観ているといいですね」と述べた後、「別にコメントはありません」と無言になりスタジオ内は大爆笑となった。 “正キング”の座をかけた10月28日の収録(生放送の予定が'89ニチレイインターナショナルゴルフ放送のため直前に中止、番組は収録の上で11月4日に放送された。『イカ天』唯一の録画放送)では、氏神が作詞作曲をしたオリジナル曲『好色一代男』で臨み、「これは最後まで見ちゃうよね」と三宅を唸らせたものの、チャレンジャーのサイバーニュウニュウに敗れてしまったため、正キングにはなれなかった。この週の演奏では、氏神の依頼で“KABUKI ROCK 一番屋”の鼓担当メンバーも出演。アルバムに収録されている同曲とは異なり、鼓を前面に押し出したアレンジとなった。演奏中には氏神が毛振りのパフォーマンスを見せた。ちなみにこの週には、審査員の伊藤銀次に「温泉のショーみたいですね」と言われている。イカ天キング選定の際には吉田建に「これじゃ真面目にやっているバンドが報われないよね」とも言われている。この吉田の発言については、氏神の著書に、他のバンド以上に真面目にやっている自負があったがゆえに大変憤慨した、という旨の記述がある。正キングの座は逃したものの、彼らの奇抜な姿とレベルの高い演奏は多くの視聴者に強い印象を残し、『イカ天』番組内の、視聴者投稿による『週間アマチュアベスト10』で初登場一位を獲得した。 同番組内のコーナー『ロックロックこんにちは!』では、『緊急取材 カブキロックスの正体を暴く!』と題して、以前出演した“ヒステリックグラマー”と同一バンドなのではないかという疑惑に迫られた。これは、カブキロックスが『イカ天』史上初めて再チャレンジをしたバンドだったこともあり、疑惑解明、真相に迫るというよりは話題性を増すために面白おかしく作られた企画であった。結局両者は別人であると結論付けられたが、その理由も「名前が全く違う」など、理由になっていないものであった。 翌1990年元日に日本武道館で開催され、1月2日にTBS系で放送された『輝く!日本イカ天大賞』では、オープニングに『お江戸』、ベストパフォーマンス賞受賞による演奏で『好色一代男』と、出場バンドで唯一2曲を演奏している。 この年には、成人の日に放送された『NHK青春メッセージ'90』へのゲスト出演や、ヤングジャンプ表紙グラビア、ニューヨークライブ、氏神一番の1990年のTBS春の番組キャンペーンキャラクターとしての抜擢などで爆発的に知名度を上げていき、遂に同年5月21日にシングル『お江戸-O・EDO-』で念願のメジャーデビューを果たした。江戸という設定は時代考証が難しく、キャラクターを演じる上では不利なので後悔していると、交友があり当時オペラを芸風としていた伊集院光に打ち明けている。
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