「ドル箱三部作」とは? わかりやすく解説

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「ドル箱三部作」

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/30 18:15 UTC 版)

セルジオ・レオーネ」の記事における「「ドル箱三部作」」の解説

1960年代入りソドムとゴモラ』(1962年)、『山猫』(1963年)、『クレオパトラ』(1963年)といった歴史劇大作次々と興行的に失敗イタリアの歴史バブル急速に終焉し、同時にイタリアの映画産業自体大打撃を受ける。この頃レオーネイタリアで公開され黒澤明の『用心棒』(1961年)に深い感銘を受け、1964年に『用心棒』を西部劇風に翻案した『荒野の用心棒』監督する『荒野の用心棒』低予算での製作ながら本国イタリアのみならず世界的に大ヒットし、1960年代後半のマカロニ・ウェスタンブームの火付け役となった。しかし、製作にあたり正式な許可得ていなかったため公開後盗作問題浮上黒澤側に著作権侵害だとして訴えられることになる。裁判結果受けてレオーネたちは、黒澤プロアジアでの配給全世界における興行収入15%を支払うことになった『荒野の用心棒』成功見た不況イタリア映画界はその後ヨーロッパ全土マカロニ・ウェスタン量産、またレオーネ自身もすぐに新作取り掛かることになる。レオーネ『荒野の用心棒』次に放った作品が、1965年製作の『夕陽のガンマン』である。『夕陽のガンマン』前作同様大ヒット記録、この映画レオーネ独自の演出スタイル確立し名実共にマカロニ・ウェスタン巨匠目されるうになる。 これら2作品興行的成功実力認められレオーネは、1966年ハリウッドユナイテッド・アーティスツから出資を受け、120ドル予算費やして大作『続・夕陽のガンマン』監督する南北戦争動乱舞台に3人のガンマン隠され金貨巡って争うこの作品は、従来マカロニ・ウェスタン枠組み超えたスペクタクル巨編として完成するクエンティン・タランティーノ本作ベスト1に推す『荒野の用心棒』から『続・夕陽のガンマン』までのクリント・イーストウッド主演三作品は、「ドル箱三部作」と呼ばれるこの頃からレオーネハリウッド大作主義意識した作品手掛けるうになる

※この「「ドル箱三部作」」の解説は、「セルジオ・レオーネ」の解説の一部です。
「「ドル箱三部作」」を含む「セルジオ・レオーネ」の記事については、「セルジオ・レオーネ」の概要を参照ください。

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