盗作問題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/09 01:21 UTC 版)
「クリープ (レディオヘッドの曲)」の記事における「盗作問題」の解説
Creepは、ホリーズが1973年に発表した楽曲「The Air that I Breathe」によく似ていると言われてきた。最終的に、この曲の作曲者であるアルバート・ハモンドとマイク・ヘイゼルウッドが、レディオヘッドを著作権侵害で訴えている。その結果、『パブロ・ハニー』のブックレットにはCreepの共作者としてアルバート・ハモンドとマイク・ヘイゼルウッドの名前が記されており、この2人は著作権収入の一部を受け取っている。 2018年、レディオヘッドがラナ・デル・レイに対し訴訟を起こしているとが明らかとなった。ラナ・デル・レイが2017年に発表したアルバム『Lust For Life』に収録されている「Get Free」という楽曲が、Creepに酷似しているとして、著作権料の100%を要求していると報道された。ラナ・デル・レイは「自分の曲はCreepにインスパイアされて書かれたものではない」、「40%まで著作権料を引き上げたが、レディオヘッド側に100%しかあり得ないと要求された」などとTwitterで主張し、法定で争う姿勢を見せた(レディオヘッド側の弁護士は「100%の要求は事実ではない」としている)。なお、この問題について、元音楽雑誌編集者であり、著作権法に詳しい弁護士・小杉俊介氏は、レディオヘッド側が否定していることを受け、「おそらく実際には訴訟は提起されていないだろう」と推測。「これまで盗作騒ぎになった先例と比較すると、クレジットにレディオヘッドの名前が入るのはやむをえない程度には似ている」と指摘。また、「今回のアルバムタイトル『Lust for Life』自体が、イギー・ポップの楽曲・アルバムタイトルからの引用であることが象徴する通り、ラナ・デル・レイの音楽活動自体がロックカルチャーについての批評性を帯びていることから考えても、彼女の主張には無理があるのでは」と指摘。「Creepの影響を受けていないと主張することが難しいという現実を踏まえると、先例に照らす限り、ラナ・デル・レイ側が提示していた著作権料40%の支払いといったあたりが妥当な落としどころなのではないか」と語った。
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