《上意下達》の正しい読み方
「上意下達」の正しい読み方
「上意下達」の正しい読み方は、「じょういかたつ」である。「上」と「下」が組み合わされた語の読みは、「上巻」「下巻」、「上品」「下品」、「上旬」「下旬」のように「じょう」と「げ」が組み合わされることが多いが、「上意下達」を「じょういげたつ」と読むのは間違いである。「上意下達」に、「じょういかたつ」以外の正しい読みはない。「上意下達」の意味解説
「上意下達」は、上の立場にいる人の意思や命令を、下の立場の人に徹底させることを意味する四字熟語である。語源は、中世日本の命令の仕方にあると言われている。なお、この四字熟語は「上意」と「下達」の2つの熟語に由来している。このうち「上意」には、上に位置するものの意見という意味がある。これは、中世時代には幕府や役人などの地位が高い人のことを「お上(かみ)」と表現するなど、「上」という言葉自体が地位の高い人という意味で使われていたためである。また、「下達」という言葉自体に、下の立場の人に伝わる、という意味がある。これは、「お達し」や「伝達」という語からわかるように、「達」という漢字に届けたり知らせるという意味があることに由来している。なぜ「上意下達」と読むのか・理由
四字熟語「上意下達」は、「上意」と「下達」という2つの熟語から構成されており、それぞれの熟語の読みが「じょうい」と「かたつ」であることから、「じょういかたつ」と読む。「上意下達」の類語・用例・例文
「上意下達」の類語には、「上命下達」・「お達し」・「示達」・「トップダウン」などがある。また、「上意下達」を含めたいずれの語も、ビジネスシーンで使われることが多い。たとえば、「上意下達で組織を強化する。」、あるいは「上意下達は良い面もあるが、時には現場の声を大切にしてほしい。」、「日本の体育会系の部活には、上意下達文化が根強く残っているところが多い。」など、さまざまな組織のあり方を表現する言葉としてよく使われる。なお、「上意下達」という語の特徴に、良い意味でも悪い意味でも使われる、というものがある。組織に統率があるという意味でとらえればポジティブな意となるが、下の立場の人に主体性がないととらえるとネガティブな印象を与える語でもある。「上意下達」の英語用例・例文
「上意下達」を英語に訳すと、「downward communication」となる。また、形容詞表現としては「top down」が相当する語である。上意下達の計画であれば「top down plan」、あるいは「plan that works from the top down」などと表現される。また、例文としては「The company controls employees from the top down.(その会社は従業員を上意下達で支配している。)」などがある。《上意下達》の正しい読み方
「上意下達」の正しい読み方
「上意下達」の正しい読み方は「じょういかたつ」である。「下達」を「げだつ」と読むことはない。
「上意下達」の意味解説
「上意下達」は「上意を下達する」という意味と捉えて差し支えない。「上意」は「上の立場にある者の意思」のことであり、「下達」は「下の方まで到達する」という意味である。つまり、「上意下達」は、「組織における上の立場の者から与えられた命令や意思決定が、その部下たちに通達される事」という意味である。
単に「命令が下る」という意味合いを示すだけでなく、命じられた側には拒否権や意義を唱える余地が残されていないというニュアンスまで含まれることが多い。
なお「上意」と「下達」は対義語の関係ではない。それぞれ「上意⇔下意」「上達⇔下達」が対義語である。「上意下達」に対する表現として「下意上達」という言い方がある。
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